[2024年4月15日]
桜の季節が過ぎ去ろうとしている。
新入学や新学年で心躍る季節もまもなく終わる。
春は新たな気持ちが芽生える素敵な季節ではあるが、新しい教科書や、新しい仲間や、新しい先生のことに気を取られているうちに、大切な時間を無為に過ごしてしまう危険な季節でもある。
1年のうちで、成績を大きく伸ばせる時期は2つしかない。
春休みと、夏休みである。このうち春休みが盲点となりやすい。ここで決定的な差が開くことが多い。
これとは別に、中長期的な差が開く要因は別にある。
高校受験生なら、小5と小6での取り組みの差である。
中1になった時点で、すでに決定的な差が開いていることがほとんどである。中1の最初の定期テストの順位が、中学3年間ほぼ続くことが多い。
大学受験生なら、中高一貫生の場合は、中1と中2での取り組みの差である。
中学入試を経て似たような学力の仲間が集まったにも関わらず、中1の終わりになるとすでに大きな学力差が開いている。過去のスタッフ日記でも書いたが、中1末の校内順位で、5年後に進学する大学がほぼ予想できると、ある難関私立中高一貫校の数学教師がデータを基に教えてくれた。これは受験指導している身の肌感覚に非常に近い。
3年制高校の大学受験生の場合は、合格発表直後から一切気は抜けない。
もちろん、難関国立大学や最難関私立大学を目指す場合に限られるが、少しでも気を抜くと、志望大学のランクを下げるか、もしくは浪人を前提に挑戦することになる。特に名門進学校でこの傾向は顕著である。名門高校合格時には神童のごとく言われながらも、3年後の進学先の開きはとても大きい。
浪人生にとって春は最も厳しい季節となる。失意からまだ回復できていない浪人生が多いかと思うが、誰よりも早く気持ちを切り替え、勉強体質改善を終えなければ、浪人した意味はすぐに消え失せてしまう。
浪人生が優位性を維持できるのは、現役高校3年生のほぼみんなが部活動を引退し終える6月頃までである。この時期までに絶対的な優位性を確保できていないと、あっという間に現役生に追いつかれ、じりじりと成績を落とすことになる。現役生時代よりもレベルの低い大学にしか合格できない浪人生が信じられないくらいに多い。
勿論、一般論であって、個別にはあてはまらない受験生がいない訳ではない。しかし、一般論こそ、直視すべきである。あなたが特別な能力の持ち主でもない限り、概ね一般論の通りになるからだ。
勝負がほぼついてしまった後から頑張っても、苦しむばかりで、輝かしい成果は期待できない。
どこで趨勢が決まってしまうのか、いつ勝敗が分かれてしまうのか、受験において最も大切なことなので、目を背けずに直視した方がよい。
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・「完全無料!受験よろず相談会!」を実施しています。
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「完全1対1個別指導コース」を開設します。募集期限を過ぎた受験生や募集基準を満たせない受験生からご入塾の希望をいただきながら、募集期限や募集基準を満たした受験生とは一緒に指導することは難しいためにお断りすることがございました。また、既存のコースでは対応しきれない指導内容をご希望される場合もお断りすることがございました。「完全1対1個別指導コース」ではそうしたご要望にお応えします。
「完全1対1個別指導コース」は、通常授業の完全個別指導であり、他塾や他予備校の補習指導ではございません。指導方針や指導内容は通常授業と同じになります。
「完全1対1個別指導コース」は、当面の間、通常授業が行われていない時間帯に教室にて対面で実施します。将来的にはオンラインによる完全ライブ指導の導入も検討しています。
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・「資料請求」と「お問い合わせ」はご遠慮いただいております。
<お知らせ4>
「完全1対1個別指導コース」ではない「通常コース」の今年度の空席状況などについてご案内します。
・小5「都立中合格コース」の通塾生は追加で2名ほどでしたら受入可能です。
・小4「都立中合格コース」は通塾生と在宅生ともにまだ受入余力があります。
・「都立中合格コース」は小5の6月が募集締切です。
・高校受験生は中1の10月が募集締切です。
・国公立大学受験生は新高1(中3)が募集締切で、難関私立大学受験生は高1の6月が募集締切です。