[2024年5月14日]
受験英語力の根幹をなすのは英単語力と英文法力である。
英単語には英熟語を含み、英文法には英語法と英文型や英語構文を含むが、まず攻略すべきは英単語と英文法となる。
リスニングにおいて、英単語力と英文法力がないと、ただ聞こえるだけで問題に正解できない。
英文法の基礎基本は、実は中学英語でほぼ8割をカバーする。高校以降でまったく新たに学ぶのは、仮定法や話法や時制の一致などごく一部でしかない。
英文法が苦手だとする高校生は、中学英文法を適切なレベルで理解できていないことがほとんどである。よって高校生つまり大学受験生が最初に取り組むべきは「中学英文法」の完成である。
高校受験用英語教材で「中学英文法」は完成させられるのだが、高校受験時点や高校入学時点で「中学英文法」が完成している大学受験生は多くはない。
「中学英文法」が完成したら、次は「総合英語」の参考書に取り組んで、大学受験で求められる「英文法」を習得することになるが、目指すレベルによって使用する教材の難易度は多岐に渡る。難易度別の代表的な総合英語参考書をご紹介しておく。
難易度低:Be
難易度中:Ever Green
難易度高:Vision Quest 「Ultimate」
さらに平易な総合英語参考書としては「Wish」や「My Way」がある。大学受験生が、中学英語の完成のために中学英語の参考書を使うのは気が引ける場合は、「Wish」や「My Way」で代用できる。
「Vision Quest」 (「Ultimate」ではない方を含む) は、英文法の発展編が充実している他に、英語法や英語構文までカバーしている点が高く評価できる。完成後にスムーズに英文法・英語法問題集に入って行ける。
さらに、「Vision Quest Ultimate」では、英文解釈の解説も充実しているので、英文解釈や英語長文読解の問題集にもスムーズに入っていける。
高校受験生は、塾の英語テキストとは別に、中学総合英語参考書を手元において中学英文法の完成を目指すのがよい。
・中学総合的研究「英語」
高校生向けの総合英語の参考書までは立ち入った解説がなされていないため短期間で攻略しやすい。一方で、発展学習では、仮定法、時制の一致、話法、分詞構文、関係副詞、注意すべき英語構文までカバーしているので、難関高校受験に対応できるばかりか、高校英文法の学習にスムーズに移行できる。
英単語力と英文法力がお粗末なままでは、大学入試英語力はいつまでたっても向上しない。頑張っているのに英検準2級や2級で精一杯となり、難関大学で求められる英語力である、英検準1級と英検1級の中間くらい以上の英語力には到達できない。まあ、難関大学の英語入試問題になると、純粋な英語力だけでは太刀打ちできなくなるので、総合的な学力の育成も合わせて取り組む必要はある。
学力優秀な中学生なら高校英文法はいくらでも先取りできるし破綻しないので、中学英文法は中2までに早々に仕上げて、どんどん高校英文法にくい込んで行けば、最終的な到達レベルが高くなる。附属するリスニングCDや音声ダウンロードの英文や英会話をすべて暗唱できるくらい使い倒せば、相当なリスニング力もつく。
英単語と英文法を攻略したら、英文法・英語法や英語構文や英文解釈や英語長文読解や英語リスニングに挑む素地ができあがる。反対に、英単語と英文法を蔑ろにしていたら、英文解釈や英語リスニングの得点力は低いままで伸び悩むことになる。
ネイティブではない英語学習者がまず取り組むべきは、英単語と英文法である。順番を間違えると、難関大学合格を想定した受験英語力の育成の観点からは、破綻するリスクが高い。
具体的な進め方は、それぞれが支持する指導者に従えばよい。
<お知らせ1>
・「完全無料!受験よろず相談会!」は、そろそろ終了します。
<お知らせ2>
・「都立中チャレンジコース」も、そろそろ終了します。
<おしらせ3>
・「小6適性検査徹底演習コース」は、近々終了します。
<おしらせ4>
・「育成コース」(旧「基礎学力育成コース」)も、近々終了します。
<おしらせ5>
・「資料請求」と「お問い合わせ」はご遠慮いただいております。
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