[2024年5月17日]
いつもお話しが長くなってしまうので、今日はできる限り短くしたい。
共通テスト社会で高得点を安定して目指すのに最適な組み合わせを検討する。
まず、日本史か世界史かなら、圧倒的に世界史が高得点を目指せて、得点率を安定させやすい。日本史は80点代までなら世界史より早く到達できるが、その後に世界史に抜かれる。得点の安定性でも世界史に軍配があがる。
次に、公共・倫理か、公共・政治経済かだが、世界史と組合わせるなら公共・倫理が圧倒的に相性がよい。ヨーロッパ思想史やアジア思想史が重複するからだ。日本史と組合わせる場合は、公共・倫理も公共・政治経済も重複が、少なくどちらも相性が良いとは言えない。
ただ、公共との組み合わせでは、倫理よりも政治経済の方が重複が多いので、その点を考慮すると、世界史と公共・政治経済の組合せも悪くはない。また、社会科学系学部を目指す受験生の場合は公共・政治経済の方が無難ではある。早稲田大学政治経済学部の総合問題で政治経済分野が出題されたり、慶應大学の小論文で政治経済分野が出題されることがあるからだ。
文学部系統や国際系統や教育系統なら、世界史と公共・倫理の一択となろう。
地理(地理総合+地理探求)が好きで選びたい受験生もいるだろうが、好きとか、学びたいとかと、受験で成功するかは一致しない。地理の最大の難点は得点が安定しないことで、第二の難点が得点率90%以上が目指しにくいことである。
ただ、世界史を第一選択とした場合、地理との相性は非常によい。特に世界地誌は世界史の最高のバックアップ材料となる。
結論(カッコ内は目標得点率、標準的な国立大受験生が当該教科を猛勉強した場合を想定)
第一候補:歴史総合・世界史探求(95)+公共・倫理(95)
第二候補:歴史総合・世界史探求(95)+公共・政治経済(90)
第三候補:歴史総合・世界史探求(95)+地理総合・地理探求(85)
東大文科:歴史総合・世界史探求(95)+歴史総合・日本史探求(90)
世界史はムリという受験生は日本史を選ぶことになろう。
第一候補:歴史総合・日本史探求(90)+公共・政治経済(90)
どうしても地理が選びたいなら次のようになる。
第一候補:地理総合・地理探求(85)+公共・政治経済(90)
ただし、地理や政治経済で受験できる私立大学が非常に少ないことには注意しておくべきである。特に地理で受験できる私立大学が極端に少ない。このため、私立大学を併願受験するためには、政治経済をハイレベルで仕上げる必要が出てくる。よって、この組み合わせは実質ほぼ国公立大学専願受験生向けの組合せとなる。
日本史はそこそこできるライバル受験生が溢れ返るくらいいるので、日本史で勝負を決めるには圧倒的な日本史力が必要になり、その次元に入ると世界史の方が有利になる。日本史を選択した場合は、日本史では超日本史オタクと互角に闘い、英語や古文でライバルを圧倒し、それにより合格を取りに行くという心構えで、受験勉強に励むのがよい。
特に、古文や漢文が苦手な日本史選択の文系受験生は、想定外に厳しい入試結果になりやすい。古文や日本史の難問で失点しやすい。
私立文系受験生の勝負を分けているのは英語であることに異論はないであろう。私立文系では英語ができなければ社会の選択を論じる以前の問題になる。言い換えれば、英語ができなければ社会で何を選択しても入試結果は厳しくなる。
進学校に通っていようと、中学までは秀才であろうと、受験英語ができなければ、社会は何を選択しても、大学入試では成功しない。
実は、英語ができない理系受験生も、厳しい結果になる。数学や理科ができるだけでは、難関大学理系学部への合格は難しい。
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