[2024年5月20日]
大学入試の社会の科目選択について書いてきたが、今回は国立志望か私立志望か、文系か理系かに分けて、目標得点率(必要得点率)別に考えてみたい。あくまで一般論である。個別に事情のある方はそれらを優先していただきたい。
■国公立文系・難関私立大学併願
<得点率90〜100%必要>
歴史総合・世界史探求+公共・倫理
歴史総合・世界史探求+公共・政治経済
<得点率85〜89%必要>
歴史総合・世界史探求+公共・倫理
歴史総合・世界史探求+公共・政治経済
歴史総合・日本史探求+公共・倫理
歴史総合・日本史探求+公共・政治経済
<得点率80〜84%必要>
歴史総合・世界史探求+公共・倫理
歴史総合・世界史探求+公共・政治経済
歴史総合・世界史探求+地理総合・地理探求
歴史総合・日本史探求+公共・倫理
歴史総合・日本史探求+公共・政治経済
地理総合・地理探求+公共・政治経済
<得点率80%未満で可>
歴史総合・日本史探求+公共・政治経済
地理総合・地理探求+公共・政治経済
<番外:東京大学文科類>
歴史総合・世界史探求+歴史総合・日本史探求
歴史総合・世界史探求+地理総合・地理探求
歴史総合・日本史探求+地理総合・地理探求
■国公立理系
<得点率90〜100%必要>
公共・倫理
公共・政治経済
<得点率85〜89%必要>
公共・倫理
公共・政治経済
<得点率80〜84%必要>
公共・政治経済
<得点率80%未満で可>
地理総合・地理探求
公共・政治経済
<番外:東京大学理科類>
歴史総合・世界史探求、歴史総合・日本史探求、地理総合+地理探求の中から、得意な科目を1つ選べばよい。お勧めは歴史総合・世界史探求>歴史総合・日本史探求≒地理総合+地理探求の順となる。
■私立大学専願文系
<早稲田・慶應目標>
歴史総合・世界史探求
歴史総合・日本史探求
<SMART/MARCH目標>
歴史総合・世界史探求
歴史総合・日本史探求
公共・政治経済
<日東駒専目標>
歴史総合・日本史探求
公共・政治経済
<日東駒専未満目標>
公共・政治経済
いつもスタッフ日記をご愛読いただいている方には、なぜこの組み合わせがよいかの説明は不要かと思うので割愛する。
高3になってから追い込めるのは、公共・倫理と公共・政治経済となろう。下地造りに最も時間を要するのが世界史探求となる。よって、軽い気持ちで世界史探求は選択しない方がよい。続いて日本史探求は史料分野や文化史分野に相当な時間がかかるので、ただ日本史が好きだからという理由で選ぶのはお勧めしない。また、古文と漢文が得意でないなら、あるいは古文と漢文をハイレベルで仕上げる自信がないなら、日本史探求はお勧めしない。逆に、英語が得点源科目でないなら世界史探求は相性がよいとは言いづらい。
地理探求は基礎知識をベースとした資料解析が中心になるので、爆死はしにくいが安定した高得点を目指すには辛い科目となる。確実に高得点率を狙うなら公共・倫理か公共・政治経済の方が安全である。
軽量対策で大学入試突破を狙うなら、公共・倫理か公共・政治経済となるが、公共・倫理では受験できない私立大学がほとんどだから、公共・倫理か公共・政治経済であれば公共・政治経済となる。
ただ、早稲田や慶應義塾をねらいつつ、SMARTかMARCHの一角を死守したいなら、歴史総合・世界史探求か歴史総合・日本史探求しかほぼありえない。さもなくば数学選択となる。歴史総合・世界史探求か歴史総合・日本史探求か文系数学のうち、もっともライバルを凌駕できる自信のある科目を選ぶとよいだろう。しかし、数学は難関国立大学文系の併願ならよいが、私立文系単願の道を選択した受験生にはお勧めしない。文系数学であっても難関私立大学の数学は甘くない。早稲田商学部や慶應大学経済学部などの数学入試問題を解いてみてから判断するのがよい。
私立文系の場合、地理総合・地理探求や公共・政治経済を選択すると、受験できる大学や学部・学科や入試回が大幅に制限されることになるので、早稲田や慶應義塾やSMARTかMARCHは実質一発逆転狙いの挑戦となる。それでよいならそれもありだとは思う。ムリに歴史総合と世界史探求や日本史探求を選択しても受験対策を貫徹できないくらいなら、公共・政治経済を選択する方が無難ではある。ただ最初からそれを目指すのはおススメではない。追い詰められた際の最後の手段だと考えておくべきだ。高2末の段階で、世界史や日本史のベースが攻略できていない場合の、最後の手段だ。加えて、目標大学合格目線で、英語や古文・漢文がどの程度しがっているかにもよる。高2末の時点で英語や古文・漢文が得点源にまで仕上がっていなければ、残り10ヶ月で世界史探求や日本史探求を仕上げるだけの余裕はないであろう。受験英語を得意科目にすることができなかった文系受験生が私立大学文系専願で勝利することはないから、英語に徹底して時間配分した方が少しは可能性が芽生える。
<おしらせ1>
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<お知らせ2>
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