[2024年7月14日]
ホリエモンが、YOUTUBEの対談で、衝撃的な体験を語っている。
・世の中の50%以上の人は書かれた文章を理解できない。
・書き言葉は理解できない人でも話し言葉なら理解できる。
・出版された本を要約した映像が流行るのはその理由から。
・書き言葉を理解できない人は実はそのことを隠している。
・世の中の80%以上の人は本は読まずに棚に置いている。
・SNSが炎上するのは文章を読めない人が多いから。
・いくらやさしく書いても読めない人は読めないから。
・実は本は教養のある人しか読んで理解できない。
・本は教養がある人に読んでもらえばそれでよい。
・教養ある人が内容を世の中に広めてくれるから。
・文を読めない人に話し言葉で伝えてくれるから。
有名な作家が相手の対談である。対談相手もホリエモンの見解に意義は唱えていない。
・書き言葉は理解できない人でも話し言葉なら理解できる。
これは学習指導をしているとしばしば遭遇することである。しかも特定の生徒に限定されることがほとんどである。例外なく国語が苦手である。国語以外の教科でもこの能力の低さから失点することが多い。リード文の長い適性検査問題では何をしろと言われているのかが分からずに、しかたなく問いと全くは違う内容の解答を書くので判明する。
書き言葉が理解できなくて書き言葉なら理解できる人の特徴のもう一つは、適性作文を書かせると顕著に現れる。まず正確に要約文を書けない。そして長文となる適性作文で書き言葉による文章を正しく書けない。
・世の中の50%以上の人は書かれた文章を理解できない。
当初は、ホームページのコースを案内した文章や、スタッフ日記の文章をただ読んでいないだけかと思っていたが、体験授業の際に聞いてみると読みましたという人がほとんどで、それでいて伝わっていないことがしばしばあったので、ホリエモンとは違うきっかけで、文章が読めない大人がいるのだということを思い知らされることとなった。
書き言葉が理解できるようになるためには、実は幼少期の子育てが重要である。幼稚園を卒園するころまでに書き言葉を正確に理解する訓練をほぼ完了していないと、発達の早い女子なら小4あたりで能力差が顕著になる。男子なら小5あたりで顕著となる。
読解力とは読み書きができる力ではなく、書かれたことが理解できる力であり、両者は違うことを承知の上で読み進めていただきたい。
難しい書き言葉による文章になるとさらに厳しくなる。
・世の中の80%以上の人は本は読まずに棚に置いている。
まともに書き言葉を理解できる大人は世の中に20%くらいしかいないことを示唆している。中学生や高校生になれば比率は大人と大差はなくなる。この世の中の上位20%というのは、大学受験で地方国公立大学やMARCH関関同立の不人気学部にギリギリ合格できそうな比率とほぼ一致する。
しっかりと対策すれば、どこかの都立中に合格できるであろう受検生は、同学年の学力上位おおむね10%以内に入る小学生となる。確実に合格したいなら、中堅都立中なら上位5%、上位都立中なら上位2〜3%が目安となろう。
保護者が書き言葉を理解できない場合、子に書き言葉の理解力を求めるのはなかなか難しい。幼少期の言葉の教育は実質的に保護者が担当することになるからだ。まだ精神的に自立できていない子どもが保護者以外から教育を受けることは難しい時期であるからだ。
おなじ親に育てられても、親の関わり度が違うと書き言葉の理解力には差が出てしまう。兄弟姉妹で読解力の違いが生まれる。それが後に学力差になっていく。
・書き言葉を理解できない人は実はそのことを隠している。
これにだけは異論を唱えたい。大人であれば社会的な諸事情から書き言葉を理解できないことを隠している人はいるだろうが、堂々と理解できないことを吐露する人もいるからだ。おそらく説明がわかりにくいと言いたい気持ちが優先しているのであろうが、他の多くの人は理解できていることを認知できないのであろう。
書き言葉を理解できない人は、隠しているのではなく、そのことを認知できていないことの方が多いのだと考えている。
国語や適性作文の指導で、課題文にはどんなことが書かれているか言ってみてくださいと問いかけると、理解できた範囲で答えが返って来る。誤答する生徒を観察していると、理解できていないことを認知できていないことが分かる。原因はさまざまだが一定のパターンがある。追加の質問をすればどのパターンかを判別できるが、重要なのことは、入試であれば、文章を理解できた理解度の程度によって点数がつくことである。
書かれた文章を理解できない
難関公立中高一貫校が入学者選抜で適性検査作文を書かせる意図が理解できるであろう。共通テストの国語現代文で実用文を新たに出題することを決定したが、そこにも意図があることが分かるであろう。
入試が書かれた文章をベースとしたものである限り書かれた文章が理解できないのは致命的であるが、実は社会に出てからこそ致命的な能力差となるであろう。その点についてもホリエモンはYOUTUBEの中で厳しいことを語っている。
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