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三田学院

[2024年11月11日]

今年度はいろいろ異変が起こりそうな気配

男女合同定員化に一足早く踏み切った九段の状況についてはすでに過去の日記(ブログ)でご報告した通りである。

次の入試から九段に続いて都立中各校の男女合同定員化が予定されている。

今年度の学校説明会や授業公開の参加状況の様子を観察していると、全体としては明らかに参加人数が例年よりも少ない。事前予約で定員制を設けていた都立中のいくつかでも、定員が埋まらず追加募集の案内が学校ホームページに掲載されたほどである。

おもな原因は男子受検生の都立中受検を敬遠する動きによるものだろうと分析している。ワンチャン合格を目指す男子受検生が激減しているのではないかと見ている。

ワンチャン勢の減少は見かけ上の出願倍率には影響が出そうである。しかしワンチャン勢が減少しても熱望受検生数には大きな影響はなさそうだから難易度は高止まりしたままとなる見込みだ。

事実、一足先に男女合同定員化した九段は、その前年よりも男女ともに合格難易度が難化している。女子が合格しやすくなると安易に考えるのは危険である。

都立中高一貫校を目指しながら合格が確実ではない男子受検生は、例年以上に楠隼を併願した方が賢明かもしれない。

適性検査型入試を行う私立中学の出願者数も頭打ちになりそうである。女子校や共学校の私立中学では適性検査型入試を行う学校が多いが、男子校のうち進学校では適性検査型入試を行う私立中学はほとんどない。

男子が私立進学校を併願するなら学力試験型で臨まなければならないが、学力試験型と適性検査型の双方を仕上げるのは容易ではない。特に男子は融通が利かない。もちろんほとんどの女子も双方に十分に対応するのは難しい。

楠隼中は今年度の小5から共学化して女子にも門戸が開かれる。

代わりに高校募集が停止され完全中高一貫化する。高入生がいなくなるので都立中なみにカリキュラム進度を早めることができるようになる。

卒業生の80%前後が国公立大学に進学する楠隼の大学合格実績はさらに向上することが期待できそうである。

現時点での楠隼の募集方針では小5は男女別の募集となるし、しばらくは女子の出足が本格化しないだろうから、まだしばらくは男子に有利な状況が続きそうだ。

都立中も楠隼中もまだ出願締め切り前だから現時点での正確な予測は難しい。

今年度はいろいろと異変が起こりそうな気配ではある。




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