[2024年11月26日]
先週末に多くの都立中で願書配布説明会が開催されたが、その会場から出てくる参加者たちの表情はいちように硬く暗かった。
参加者たちは何を思っていたのであろうか。
保護者だけによる参加が多かったようだ。
どの保護者にも笑顔がない。
校門付近で配られていた大手塾のチラシを受け取る人はほとんどいない。
残り約2か月で合否が分かる。
その意味するところを噛みしめているような様子にも見えた。
準備には数年かかる。しかし結果は半日で決まる。
倍率が4倍なら、合格者は4人に1人。
定員の3倍が不合格者となる。
合格圏にいる受検生でも当日しだいで不合格になる。
合格圏外の受検生が2か月で逆転することは難しい。
都立中は併願できない。
一発勝負は厳しい。
笑顔になれない気持ちはわかる。
引き締まる気持ちが伝わってくる。
しかし受検するのは小6。
保護者が緊張してもしかたがない。
最後は受検生を信じるしかない。
受験の総決算は大学受験。
そう心得ておけば少しは気が休まる。
適性作文は将来の国公立二次のため。あるいは総合型推薦型のため。
適性検査は将来の共通テストのため。あるいは学力総合問題のため。
どんな結果になろうとも、受検生の努力は無駄にはならない。
そう思えば少しは気が休まるはず。
適性検査対策を「正しく」学んだなら、それは6年後に、大学受験の新課程入試で活きる。
過度な心配などしなくてもよい。
それよりも、詰め込み教育や、過干渉教育から、早く足を洗った方がよい。
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