[2024年12月5日]
楠隼中の出願は11月に締め切られたが、楠隼の出願書類の中核をなしているのは志願理由書であることに異論はないであろう。
都立中高一貫校しか出願しない受検生には、楠隼の志願理由書は異様に思えるかもしれない。
楠隼の志願理由書では、5つの質問項目に、A4サイズの2ページに渡り、受検生本人が自筆で、受検生本人の志願理由について、書きしたためなければならない。
志願理由を真剣に検討することは受検生が自己と向き合う非常に良い機会となる。
なぜ楠隼への入学を希望するのか
なぜ楠隼でなければならないのか
楠隼受検までどのように頑張ってきたのか
楠隼の6年間では何をどう頑張りたいのか
楠隼の6年間を通して何を実現したいのか
受検生本人の強みは何か(弱みは何か)
受検生本人の長所は何か(短所は何か)
何に興味があるのか
何に関心があるのか
将来の夢は何か
学友にどんな貢献をしたいのか
地域にどんな貢献をしたいのか
社会にどんな貢献をしたいのか
世界にどんな貢献をしたいのか
地球にどんな貢献をしたいのか
宇宙にどんな貢献をしたいのか
そのために、どのように成長したいのか
楠隼の志願理由書と向き合うことは、こうしたことに向き合うことなる。
今年の楠隼中の志願理由書作成指導をしていて、少し心残りになったというか、残念であったことは、「薬丸野太刀示現流」について深く書いた受検生がいなかったことだ。
もちろん、受検生の意思を尊重して助言し添削を行うことを信条としているので、こう書きなさいといった指導は行わないし、「薬丸野太刀示現流」についてふれるように指導することはしていない。
楠隼で「薬丸野太刀示現流」の指導が行われることを、個人的には高く評価している。
「薬丸野太刀示現流」の最大の魅力は高い精神性にある。
「薬丸野太刀示現流」に防御の考え方も防御の技もない。
「薬丸野太刀示現流」の神髄は徹底した攻めにこそある。
守らない。
ただひたすらに攻める。
下がらない。
ただひたすら前に出る。
剣道とは考え方に根本的な違いがある。それが技にも顕れている。
構え方が違う。攻めるために構える。守るために構えない。
抜き方が違う。攻めるために剣を抜く。守るためではない。
剣を抜く瞬間から攻めに入る。そこに迷いはない。
攻めこそ守りと言わんばかりに、攻め、そして前に進む。
攻めるためには、強くなければならない。
攻めるためには、強くならなければならない。
進むためには、強くなければならない。
進むためには、強くならなければならない。
長い歴史を通して磨き上げられた「薬丸野太刀示現流」が人として鍛えてくれる。
「強くなれ、そして、前へ進め」
これも楠隼の魅力なのだと思う。
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