[2026年1月26日]
先週末に大学入試共通テストが終わり、今日から国公立大学の出願期間に入った。
共通テストが学力試験から適性検査へその性質を変えたことにまだ気がついていない受験生や指導者が多いように思う。
共通テストの適性検査化は文部科学省の方針なので、それを知らずに爆死する受験生がいたとしても、どんなに苦言を呈する予備校講師がいたとしても、方向性は変わらないと考えたほうがよいであろう。
一方で冷静な分析をしている受験指導関係者もいる。
共通テストは、共通一次試験や当初のセンター試験とは違い、どれだけガリガリ勉強してきたかではなく、どれだけ思考力を育んできたかを試す試験になったと分析している。
ただ、この方々は大学受験だけがほぼ専門で、公立中高一貫校の適性検査を知らないらしく、共通テストの適性検査化についてまでは気がついていない。また高校入試も専門ではないようで公立高校入試の適性検査化傾向についても触れていない。
解法暗記や丸暗記が善か悪かについてはここで論じるつもりはない。
ただハッキリしていることは、共通テストは真に頭の良い人を選別する試験となることを目指しているので、丸暗記や解法暗記では攻略しずらい試験になったということである。丸暗記エリートや解法暗記エリートはもはや過去のエリートなのである。
このため、昔ながらの勉強法でガリガリと頑張ってきた人ほど、努力の甲斐なく共通テストで爆死するリスクが高い。
大手予備校講師が嘆いているように、共通テスト対策指導は有名予備校講師でも難しいのである。旧態依然とした予備校授業や昔ながらの高校授業にいくら必死に喰らいついても、それだけでは共通テストは攻略できない。
ある中堅予備校のスタッフが共通テストには750点の壁があると主張しているが、この750点が暗記や解法暗記だけで到達できる限界点である可能性がある。
共通テスト750点では旧帝国大学はもちろん筑波大や千葉大であっても合格が難しくなる。また国立大学の医学部医学科は最も平易な大学であってもほぼ合格はない。
別の分析があって、共通テストは上位層は選別できても、中位層と下位層の選別が上手くできていないのではないかという指摘である。
上位層は安定して高得点を取れても、中位層と下位層は得点が安定しなくなる傾向があるからだ。
これも共通テストの適性検査化が影響している可能性が高い。
余談だが、巷の共通テスト予想問題集には注意が必要である。適性検査型の作問になってものが多いからだ。予想問題集で高得点を取って安心していると本番で爆死することになりかねない。
共通テストは全国から集めた精鋭500人以上で作問している。予備校や出版社が同レベルの問題を作ることは容易ではない。
残念なことに共通テストの過去問はまだ数年分しかない。もっと残念ことは過去問が解けても本番で解けるとは限らない。それが適性検査化した共通テストの本質なのである。
わが子を詰め込み教育で育てたら、新しい受験競争では勝者になれないことに、保護者は早く気がつくべきである。

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