[2026年2月25日]
国公立型と私立型で入学試験の出題傾向がまったく異なることに、公立中高一貫校受検指導だけでなく大学受験指導も行っていて、改めて気づかされる。
私立中学入試においては公立が適性検査で私立が学力試験であることはみなさんご承知のことだと思う。
適性検査が学力試験の特殊バージョンなのではなくて、適性検査と学力試験は測定している能力がまったく違うと考えてもらった方が実態に近い。
近年、大学入試が新課程入試(学習指導要領)になり、共通テストが本格的に新課程入試に移行したことで、予備校などの現場では静かに混乱をきたしている。言い換えれば混乱していることを見抜かれないように平静を装いながら大混乱していると言えるかもしれない。
大手予備校の有名世界史講師がYouTubeで怒りを爆発させているが、共通テストの世界史の問題が知識では解けないことがはっきりしてしまい、予備校講師としてどう指導すればいいのかと訴えている。高校の世界史教師でも指導が難しいはずだとも言い切っている。
文部科学省と大学入試センターはどこ吹く風という態度である。
目論見が成功したことを、こっそりと喜んでいるかもしれない。
共通テストは、世界史など社会科だけでなく数学なども、思考力型をさらに超えて探求型と呼べばよいのか適性検査型に近い出題形式になった。
これは共通テストを課す国公立大学入試においては大転換だといってよいだろう。受験対策を根本的に変更する必要性があり、従来型の指導をする予備校や塾の指導に従っていると大失敗するリスクが出てきたのである。
一方で、私立大学(特にMARCH以下の文系学部)においては従来型の知識偏重入試を続けているところが多い。共通テストとの乖離は年を追うごとに激しくなりつつある。
国立大学をメインに対策する受験生が私立大学の対策をすることの非効率性が高まったと同時に、私立大学をメインに対策する受験生が国立大学を併願することがより非現実的となった。
これは都立中と難関私立中を併願する上でも同じことが言える。
どちらも追うことは非効率であり非現実的である。
具体的には都立中を第一志望にしながら難関私立中の併願合格を目指せば、併願私立中の合格精度を上げれば上げるほど、本命の都立中に不合格になるリスクを高めることになる。
逆も然りで、
難関私立中を第一志望にしながら都立中の併願合格を目指せば、併願都立中の合格精度を上げれば上げるほど、本命の難関私立中に不合格になるリスクを高めることになる。
それを知りながら都立中と難関私立中の併願を目指すなら、対策の仕方がないわけではない。
これは難関国立大学と難関私立大学を併願する際にも言える。
ただし、種類が違うものを同時に追いかけることのリスクの高さを承知した上で適切に取り組む必要があることと同時に、リスクを根本的に除去できるものではないことを事前に理解しておくべきである。

![]()
にほんブログ村
![]()
にほんブログ村