[2015年5月26日]
ロンドンの英会話学校に通っていた頃のお話です。休憩時間になると、ギリシャ出身の若者とトルコ出身の若者が、ほぼ毎回のように口論になっていました。
論点は、ほぼきまって、お互いに相手の国を激しく非難する内容で、その様子を見ていると、必ず思い出してしまうのが、イスタンブールにある「アヤ・ソフィア(ブルー・モスク)」でした。
アヤ・ソフィアは、東ローマ(ビザンチン)帝国時代にイスタンブールがコンスタンチノープルと呼ばれていた頃、ローマ帝国がキリスト教の聖堂として建築しました。その後、オスマン帝国時代にイスラム教のモスクとして改修され、現在に至っています。
現在のギリシャとトルコの地域は、何度か支配者が入れ替わりましたが、アヤ・ソフィアはこのことを象徴しているように思います。
単独では軍事的に優位なトルコ(オスマン帝国以降)、ヨーロッパ諸国(キリスト教諸国)を見方につけるのが上手なギリシャ、度重なる衝突で互いの印象はよくないようです。
その後、二人はどうしているんでしょうね。