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三田学院

[2015年6月1日]

『防災心理学』に学ぶ『受験心理』

防災心理学に『正常性バイアス』・『同調バイアス』・『認知不協和』という用語があります。バイアス(bias)というのは、「先入観」や「思い込み」のことです。

?『正常性バイアス』:今回もたいしたことはないだろうと思い込んでしまう心理状態。

?『同調バイアス』:多数派同調バイアスとも言います。周りの人が行動をおこさないと、自分もおなじように何もしないこと。

?『認知不協和』:大地震や大津波が来ると大変なので、備えなければならないことは分かっていても、さしあたり大丈夫だろうと、耐震補強や津波対策を先送りしてしまうこと。

何かお気づきになりませんか?

そうです。受験準備が進まない児童や生徒、その保護者の陥りがちな心理状態に似ています。

?中学受験はもちろん、高校受験や大学受験も、定期テストとは根本的に違います。習ったばかりの狭いテスト範囲からの出題では有りません。受験対策は、広い範囲に渡ってしっかり準備しなければなりません。入試問題は定期テストの問題とは桁違いに手ごわい相手だということを知りましょう。

?周りの人がのんびりしていたり、受験勉強ではなく部活に励んでいたりすると、自分もまだ準備しなくて大丈夫だろうと錯覚してしまいます。いち早く逃げた人だけが助かって、のんびり組みは犠牲者になってしまう危険性が大です。気がついたときには入試当日という大災害に被災しているかもしれません。

?受験生ばかりを責められません。大人であっても陥りがちな心理状態です。大災害と違って入試は何時か分かっています。先送りすることなどできないのです。

中3の夏休み頃になって、やっと準備を始める人が毎年少なからずいます。周到に準備をしてきた人は、中学3年間の学習範囲を終えて、本格的な受験対策に入ろうとしている頃です。

総仕上げテキストや志望校別過去問題に取り組んでいる人と、まだ日常学習に留まっている人、どんな結果が待ち受けているか、予想は難しくありませんよね。

三田学院なら、例えば中学生の場合、中1から『理科と社会』を含めた受験対策が可能ですし、無理なく『中3の夏』に3年間の学習を終了し受験対策に入れます。

『通い放題』を利用すれば、まだまだ『追撃』できます。