[2015年7月22日]
就職活動では、就職活動生が就職したい企業のホームページなどから応募を行う「エントリー・シート」方式が一般的になっています。
近年、この応募段階で「学歴」(卒業予定大学など)でふるいにかけられて、企業の行う就職説明会にすら参加できないという状況が報告されています。
就職試験・就職面接はもちろん、企業説明会にすら参加できない学生がたくさんいます。ホームページからエントリーする際に、卒業予定大学を記入する欄があり、ホームページのシステムで選別されるようになっているからです。
しかし、卒業予定大学で採用対象学生を選別することは、「エントリー・シート」方式から始まったものではありません。
以前は、あらかじめ決められた大学からしか採用しない「指定校制」をとっている大手企業・一流企業がほとんどでした。「指定校制」でも「学歴フィルター」でも、その内容は大きく差がありません。
「学歴フィルター」、「指定校制」でふるいにかけられにくい大学のランキングの一例をご紹介します。歴史のある大企業の例です。企業により若干違いますので、あくまで目安にしてください。幹部候補なのか否か、理系か文系か、業種などによっても差があります。また、国公立と私立ではフィルター通過後の内定率に差があります。あくまでフィルターを通過するための目安です。
S1ランク:旧帝国大学(東京・京都・大阪・名古屋・東北・九州・北海道)
S2ランク:S1+一橋・東工大+早稲田・慶應
A1ランク:S2+筑波・広島・東京外語・お茶ノ水・神戸
A2ランク:A1+大阪市立・横浜国立・金沢・岡山・熊本+中央(法)・上智・東京理科
A3ランク:A2+上記以外の国公立+G-MARCH・関関同立など
*医、歯、獣医、薬学、教員養成、芸術、体育などの専門大学や学部・学群を除く。
Bランク以下は省略します。各クラスも内部で細分化されていて、先の就職氷河期やリーマン・ショック時には、G-MARCHがかなり苦戦したという報告があります。景気が悪いとフィルターが厳しくなり、景気が良いとフィルターが緩みます。
友人で、「学歴フィルター」に引っかかって就職できなかった学生を専門に就職あっせんする仕事をしている人がいます。主な斡旋先は、上記A3ランク以上の学生にエントリーしてもらえない企業群です。企業名はご紹介できません。
就職活動する時期になって後悔しないようにするためには、どうしたらよいかお分かりですね。