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三田学院

[2015年10月15日]

ブランドは信用できるのか?

Q:ブランドは信用できるのか?
Q:ブランド志向は正しい選択か?

欧州自動車大手の排ガス規制をめぐる不正は、高いブランドを信じて購入した消費者の信用を大きく裏切るものでした。

割高な費用を払ってでも、そのブランドを選択することで安心と満足を手にできていると信じて疑わなかった消費者にとって、今回の不正発覚は衝撃であったことでしょう。

国内では、国内最大手不動産会社が販売したマンションが傾き、基礎工事をめぐる施工不良が発覚しました。このマンションを購入した方々も、そのブランドを信用して購入し、そして裏切られました。

サービスや商品の販売者と消費者の間には情報格差があります。いくら消費者がサービスや商品を吟味しても、品質や適正価格を見抜くことは容易ではありません。

『商品の良し悪しを判断できない消費者ほどブランドに頼らざるを得ない』という罠に陥りがちです。

教育サービス業界においても、超有名大手通信教育会社の顧客情報漏えい、超有名大手予備校の突然の教室閉鎖、大手個別指導会社の不正な生徒獲得など、消費者のブランド志向を裏切る事件は多数あり、実状は自動車業界や不動産販売業界と大差はありません。

今回の事件で、ブランド志向には大きなリスクがあることが再認識されました。

では何を信じれば良いのでしょう?

手間と時間を惜しまず、自らの目や手で確認したことが最も信用できるのではないでしょうか。