[2015年11月30日]
中学受験で学力上位層を中心に30−40%の生徒が私立などの中学校へ進学する東京都千代田区、港区、渋谷区。
教育熱心な地域ではあるので、平均はけっして低くはないのですが、同じように教育熱心でありながら中学受験による私立への進学率が20%程度以下の地域と比べると、学力上位層の層の薄さが懸念されます。学力下位層の比率が低いために平均が低くないだけなのです。
私立中学進学率の高い地域では、公立中学校での定期テストの学年順位に甘んじていると、他の区からの生徒と競争になる高校受験で苦境に立たされるリスクがあります。
以前、「オール3は平均ではない」でも書きましたが、絶対評価で成績が甘くなっているところに、成績上位層がごっそり抜けているような公立中学の中で順位を競っても、自らの学力は正確に把握できないのです。
公立中学の学年順位が中位より上の生徒であっても、「偏差値50」を取れない生徒が少なからず出てきます。
公立中学に進学することが決まったら、なるべく早く受験者層の幅広い(中学受験用ではない)「模擬試験」を受験して、自分の位置を計測しておきましょう。あるいは中学に入ってすぐに高校受験用の「模擬試験」を受けてみましょう。
本格的な受験準備に入ってから「志望校判定」でショックを受けることのないように、しっかり下準備しておきましょう。