[2011年1月28日]
最近のブログは入試関係のことばかりだったので、今日は少し考えたことを書こうと思います。
塾生の面接練習や自己PR文作成を手伝っていて、割と国語の点数がいい生徒でも、「文を作る」または「順序立てて話す」というのが苦手(もちろん内容も…)という生徒が多いのに多少驚いています。
本来、私たちは言葉や文字を通して物事を覚え、習得していきます。これは日常的に行っていることですから、理にかなっていてさほど難しくない文章であれば、小学生でも理解することができると思います。
ですが、実際に自分がその簡単な文を作る、となると困惑する子がとても多いようです。
そういえば、塾生と話をしていて、主語や指示語が何を指してるのかがわからないので、半ば通訳のような形で塾生の言いたいことをこちらで付け足しながら会話をしていることも多いなぁ、と思います。
理由としてよく挙げられるのが「語彙力が足りない(本をあまり読まなくなったから)」「幼いころから表現する機会が少ない(授業スタイルが受け身であるから)」などですが、どの理由ももちろん一理あるなぁと感じます。
私が学生のときは、国語の先生に「よいと感じた文章のスタイルを真似してみなさい」と言われました。特に、随筆文(エッセイ)などでは、小説までとはいかないものの、説明文ほど堅苦しくない文章が多いので、最初のほうは好きな小説家が書いたものなどを読んで、その文章の書き方などを真似て書いていました。真似している間に、語順を変えたときの印象の違いや、使う言葉によって文章の雰囲気が変わることなどがわかってきたように思います。
このようなことは小学生からでも始められると思いますので、これからは授業中に主語・述語に気を付けて質疑応答していくだけでなく、生徒たちにもたくさんでなくていいので、好きな作家の書いたものをたくさん読むように勧めていきたいと思います。