[2010年5月11日]
中学受験生予備軍の小学3・4年生や、小学生のハイレベルコースを受講している生徒達には、自宅課題として、算数の思考力養成テキストと国語の記述テキストを毎日1ページずつやるよう、指示を出している。
目的は、もちろん、基礎学力の養成だが、もう一つの効用は、学習に対して「粘り強さ」を持ってもらうためだ。
一週間に7ページではなく、一日1ページ。学習する量は同じだが、勢いに任せて、一気にやってしまうのではなく、決められた量をきちんと行っていく「心」を鍛えてもらいたい。
頭のいい子は理解が早いため、その分、忍耐力のいる作業を嫌う傾向がある。
だが、中学受験の上位校、また高校受験・大学受験のトップ校を目標にするには、いわゆる「頭の良さ」以外に、時に、泥臭い作業をいとわない、しっかりした「心」を持つことも大事なのだ。
やるべきことはやる。そういう習慣をしっかり持っている生徒は、たとえ遅咲きでも、最終的には結果を出してくれる。
初めは、計算ドリルや漢字ドリルでもいいので、毎日少しずつ、行う。もちろん、時には体調が悪く、できないときもあるだろう。たまにサボるときがあってもいい。
ただ、やるべき事をやる雰囲気を家庭の中に持っていること。それが、学力の伸びにつながっていくのは、講師生活の中で、様々な生徒を見ていて思うことだ。
少しでも、塾に通うことで、そのきっかけをつくれれば、と思う。
がんばろう。