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みなと学院
田町校

[2025年7月4日]

集団授業のよさって?

小学生・中学生にとって「集団授業」が実はすごく効果的な理由
「うちの子、個別指導の方が向いてるかも…?」
そんなふうに思ったことのある保護者の方、多いのではないでしょうか。もちろん、個別指導には“その子のペースでじっくり学べる”という大きなメリットがあります。でも実は、小学生・中学生という伸び盛りの時期だからこそ、集団授業にはすごく大きな意味があるんです。

今日は、そんな「集団授業」の意外な良さを、塾で実際にあったエピソードも交えてご紹介します。

「集団」だから得られる刺激とエネルギー
小学生や中学生の多くは、自分のことよりも周りの様子を気にする年ごろです。それをマイナスにとらえるのではなく、うまく“学び”に活かせるのが集団授業の強み。

たとえば、隣の席の子がどんどん問題を解いていたり、先生の質問に積極的に答えていたりすると、「自分もやってみようかな」という気持ちになることがあります。これはまさに、“集団の空気”が生むポジティブな影響です。

実際にあった話:モチベーションゼロからの逆転劇
当塾にも、最初は「どうせ自分は無理だし」と言っていた中学3年生の生徒がいました。授業中もぼーっとしていて、模試の成績も伸び悩んでいたのですが、ある日を境に少しずつ変わっていきました。

きっかけは、集団授業の中で仲間たちが頑張っている姿を目の当たりにしたこと。授業後に自然と勉強会が始まり、そこに誘われて参加するようになりました。最初はついていけなくても、みんなが「ここ難しかったよね」と話し合う姿に触れ、「一人じゃない」と感じたそうです。

それからは少しずつ前向きになり、授業中に質問したり、講師に相談してきたりと、明らかに勉強への姿勢が変わっていきました。そして迎えた受験本番。なんと、第一志望の都立高校に合格! 合格発表の日、泣きながら「みんながいたから最後まで頑張れた」と言ってくれたのは、今でも印象に残っています。

「比較」が生む、自分の課題への気づき
集団授業では、どうしても“比較”が生まれます。でもそれが悪いわけではなく、「自分は今ここが弱いんだな」と客観的に知ることができるという意味では、むしろ大きな成長のチャンス。

「友だちはもうワークの3周目に入ってる」「自分だけ漢字が苦手かも」など、日々の中で小さな気づきが積み重なり、「次はこうしよう」という意識につながります。これは、個別指導ではなかなか得にくい“集団の力”です。

先生のテンポある授業が、集中力を高める
集団授業では、先生がクラス全体を見ながら進めていくため、授業にリズムや緩急があることが多いです。これは、聞いている側にとっても集中しやすく、理解を深めやすいポイント。

テンポよく進む授業の中で、「今の質問面白かったな」「もう一回考えてみよう」と思える瞬間が自然と出てきます。さらに、他の子の発言や質問がきっかけで、自分の理解が深まることもあります。

個別指導とどう違う?組み合わせの考え方
もちろん、個別指導の良さもたくさんあります。特に「理解が遅れていて授業についていけない」「一人だと不安」という子には、個別の安心感がとても大切です。

だからこそ、おすすめなのは個別と集団の組み合わせ。週に数回は集団授業で刺激をもらい、わからなかったところを個別で補う。そうすることで、学力もやる気もバランスよく伸ばしていけます。

「一緒に頑張る」経験が、未来の力になる
最後にもう一つ。小学生・中学生の時期に「誰かと一緒に頑張る」経験をしておくことは、勉強に限らず、これからの人生でとても大きな意味を持ちます。

プレゼン力、コミュニケーション力、協調性――これらはすべて、集団授業の中で自然と育まれていく力です。机の上の知識だけでなく、人生を切り開くための“生きる力”を育てる場として、集団授業は実はとても魅力的なのです。

まとめ
個別指導も集団授業も、それぞれに強みがあります。でも、小学生・中学生という成長の真っ只中にいる今だからこそ、「集団の中で学ぶ」ことの価値を、ぜひ一度見つめ直してみてください。

私たちの教室では、そんな子どもたちの「変わるきっかけ」をつくる場として、集団授業を大切にしています。もし少しでも気になったら、ぜひ教室の雰囲気を見に来てくださいね。