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みなと学院
田町校

[2011年2月28日]

定期試験の学習方法

中学生は定期試験対策真っ最中だが、一部の生徒の勉強の方法を見ていて、1つ気になることがあった。

1つは、社会や理科の勉強で、まだ学習内容が十分頭に入っていないのに、とにかく問題を解きたがること、もしくは解いていることだ。特に男子生徒によく見られる。

もちろん、問題演習は大切である。ただ、それは学習内容をきちんと理解できているか、もしくは覚えるべきことをしっかり覚えているかの確認としてだ。

内容をよく理解しないまま、適当に解いて、ただ漫然と丸付けをするのでは、勉強とは言えない。試験前の貴重な時間の無駄である。とくに、記号選択問題で、ただ正しい記号を書き写すだけでは、まるで「書き方の時間」だ。

2つめは、逆に、理解にばかり時間をかけるため、演習の時間がなくなり、自分の理解度を正確に把握していない生徒である。こちらは、女子生徒に多い。

いろいろな色を使って、きれいにノートを作る生徒がいるが、私の経験上、ノートに使われる色の多さと、成績は反比例する場合が多い。先ほどの勉強の仕方が、「書き方の時間」なら、こちらは「図工の時間」だ。

私見だが、中学の定期試験の学習の場合、それほどノートまとめをする必要はないと思う。教科書に必要な知識は全部まとまっているので、よほどオリジナルの授業を行う先生でなければ、教科書をしっかり読めば十分だ。わかりやすさという点を除けば、参考書もいらないのではないだろうか。

書くことで、知識を定着させていくタイプの生徒ならば、書いてもいいが、ペンの色は2色、教科書を写すのではなく、自分の言葉でシンプルにまとめていく方法がいい。

ノートまとめをする時間があるならば、教科書をよく読んで、その後に問題演習、しっかり答え合わせをして、理解度のチェック。これを繰り返せば、しっかり点数を取れるはず。あとは集中力と、忍耐強くやるべきことをやる力があればいい。



ということを中学生たちに話した。

インプットとアウトプットをバランスよく行うこと。簡単なことだが、それが成績向上の秘訣である。