[2009年8月7日]
中学受験をしない小学6年生は2学期の予習として「速さと単位あたりの量」を学習している。
速さの項目は、どうしても「はじき」の公式をすぐに教えてしまいがちだが、その前にきちんと単位あたりの量を理解しておかないとなかなか定着しない。
「時速」や「分速」、「秒速」は、実は1時間あたりや、1分あたりに進む距離という単位あたりの量の考えが基になっているからだ。
この考えをしっかり理解しないで、ただ公式だけを丸暗記しようとすると、「速さ」の意味がわからず、与えられた数字を何となくかけ算、何となく割り算、という形になりやすい。
まずは5個600円の品物は7個でいくらなのかを、1個あたりの量を出してから求めさせるような問題がきちんとできるまで、繰り返して解かせてから、速さが、それと同じように表した1時間あたりに進む距離なのだということを認識させる。「はじき」の公式はその後だ。
速さが苦手な子は、単位あたりの量が身についていない場合が多い。大人には日常的によく使うが、子供には難しい概念だ。
速さは中学に入ってからも、また高校受験でも覚えておかなければいけない単元である。夏の時間を使って、しっかりと身につけてもらいたい。
がんばろう。