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みなと学院
田町校

[2009年8月11日]

都立復権

少し前のことになるが、都立青山高校に進学した生徒が、模試の結果を見せてくれたことがあった。

大手予備校主催の模試だったが、彼の全国偏差の偏差値は62。中学校ではトップクラスだった生徒だが、高校1年生にしてはまあまあの成績だろう。だが、校内偏差の偏差値は57。中の上くらい。
それだけ都立青山の生徒たちのレベルが高いということになる。

一時期、都立の志望者数が減少し、入試難度も下がったことがあったが、独自問題作成校を中心に上位校のレベルが急激に復活してきている。また、上位校の入試難度が上がった余波で、中堅校の上位陣(文京、上野、目黒など)もこのところ、実質的な倍率が上がる傾向にある。

都立の入試問題の傾向も、年度・教科によってムラがあるが、全体としては徐々に過去の都立入試の傾向に戻りつつあるようだ。

数学も、最近の区立中学の試験がそうであるように、処理過程の難度化が目立つようになってきた。

それに備えて、高校受験生は解法の理解だけではなく、きっちりと解答を導き出せるように多くの演習時間を取っていかなければならない。

都立復権に従って、難化する都立上位校受験。しかし、ここで存分に勉強をしておくことが、将来の大学受験につながっていき、また将来社会人になる時にも大きな財産になる。

がんばって、自分の限界を広げよう。