[2009年9月3日]
夏期講習中に英語が苦手な中学3年生を対象に英語特訓講座を開講した。
教材は「イルカ」の英文法特訓カリキュラムと高校受験用英単語演習システムを使用し、ひたすら中学1年からの英文法問題と英単語練習を繰り返した。英文法問題は制限時間内に100点が取れるまで、とにかく同じ問題を繰り返す。英単語は間違った単語があれば、すぐに学習モードに入り、その後、また問題を完全に定着するまで繰り返すシステムだ。
結局、夏期講習28日間で1日平均3時間の学習を行い、英単語は1000語を3回演習し、英文法は中学2年の途中まで終了した。
これを完全に学習した生徒は、英語の能力が明らかに2段階ほど上昇した。いままでテキスト演習でも、わからない単語があったり、英作文問題でも、冠詞の付け忘れ、複数・単数等の細かいミスがあり、結局、半分以上まちがえていた生徒が、1回目の演習でほぼ9割できるようになった。授業の理解度も単語の意味がわかり、基本的な英文法を習得しているため、ずんずん頭に入っていく。理解のスピードが早まったのだ。
英語が苦手な生徒は、理解できないというよりも、明らかに演習量が足りない場合が多い。英語はランゲージなので、数学と違い、習得の過程で、ポイント・ポイントのこつを押さえることよりも演習の比重が高い。
数学の場合は解法を理解させ、授業内に演習をすることで、ある程度定着させることは可能だが、英語の場合、とにかく演習を大量にこなさないと定着しない。個人差もあるが、理解だけではなく、演習の量がそのまま成績に直結するのだ。
もちろん区立中学校の定期試験の内容くらいなら、理解力があり、少し勘がいい子なら、付け焼き刃でも点数が取れてしまうが、高校受験、高校英語、そして大学受験になると、量をこなしていない生徒はどこかの段階で歯が立たなくなってしまう。
英語はまずは圧倒的な演習量を確保すること。逆にそれができれば、中学・高校レベルなら英語を得意科目にすることが可能なのだ。
港区の公立中学は定期試験も近い。この夏の成果を元に、しっかり点数を取っていこう。