[2009年9月9日]
今週は、受験生対象の個別面談を実施している。
夏期講習の状況・成果の報告をし、また先日の模試の結果を基に第一志望校と第二志望校の選定と検討をするためだ。
やはり、昨今の都立復権に伴って、都立志望者が増えているが、たとえ都立が第一志望でも、第二志望の私立の選定はしっかり行っておかなければならない。
本人、また保護者の方が高校に何を望むのか、大学受験に向けての勉強なのか、それとも部活を初め、まずは高校生活を楽しみたいのか。また、生徒のキャラクターでも、規律重視の学校が合っている生徒もいれば、ある程度自由な校風の方が個性を生かせる生徒もいる。もちろん特待生希望の生徒も多い。
所詮第二志望だからと軽く考えて、学校選定に齟齬があると、せっかくの高校生活を有意義に過ごすことができなくなってしまう。本人の希望と保護者の希望、そして塾側の学校情報をすり合わせて、しっかりと決めていく必要がある。
高校受験は、ほとんどの区立中学生にとっては、初めての人生の選択の経験になる。保護者の希望だけではなく、生徒が自分の頭で考えることで、自分自身の将来を見据える機会にしてほしい。
早めに志望校を決めた子は、偏差値・内申点の目標設定も定まるので、それだけ早い時期にモチベーションが上がりやすい傾向もある。
中学受験や高校受験の場合、技(勉強の解法理論・テクニック)や体(計算力、英単語や国語の語彙力、理科・社会の基本知識など)も、もちろん大事だが、まず生徒自身の「心」、その学校に入りたいという気持ちの強さが、合否の分かれ目になることが多いからだ。
生徒たちが、心残りがない受験ができるようなステージを作り上げること、それが塾の役割だと思う。