[2009年9月26日]
書店で高校生用の英語教材をチェックしていたときに見つけた文英堂の中学受験用教材の新刊。思わず購入してしまった。
著者は、まだ若い方で、希学園の講師を経て、関西で学習塾を運営している方らしい。
説明文や論理的な随筆によく使われる言葉を網羅している。基本的には意味を確認した後、並べ替えて文を作成する形式。言葉の意味が既に赤字で載っているので、辞書を引く手間が省けるし、付属の赤フィルターで、定着のチェックをすることもできる。
総ルビ付きで、文英堂らしい、余白が多い柔らかなデザインなので、キャッチフレーズ通り、低学年から使用できる。これを低学年からしっかり使用すれば、語彙力はばっちりだろう。国語が苦手な生徒なら4・5年生でも十分だ。
中学受験生の6年生では、これをやっている暇はないだろうが、公立中学進学を考えている生徒ならば、中学ショックを和らげるために語彙力のチェックがてら、やっておいてもいいと思う。
ただ、結構やりがいのある問題が多いため、低学年や国語が苦手な生徒は保護者がいっしょに学習してあげた方がいいと思います。
裏ワザシリーズといい、最近の文英堂はいい教材を出版している。
この出版社に限らず、ただ網羅的な教材ではなく、「これを教えよう」という意志と、丁寧なシステムを持った教材が増えているように感じられる。侮りがたし、市販教材。
姉妹編に「小学4年生までに覚えたい物語文の基本フレーズ400」もある。こちらもシステム的には同じなので、おすすめです。
「小学4年生までに覚えたい説明文の基本フレーズ400」
出版社:文英堂
著者:竹中秀幸
ISBN:978-4-578-21031-3