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みなと学院
田町校

[2011年12月27日]

冬期講習雑感

冬は、「受験生」の季節だ。

中学受験生も、高校受験生も、大学受験生も、いよいよ本番が近づき、集中力が最高潮に達する。当然、焦りもあるが、その焦りをエネルギーに変えて、一気に学力が高まるときだ。

冬期講習は、そんな受験生にとって、まとめて勉強の時間を確保することができる最後の機会だ。

過去問対策によってあぶり出された弱点を補強し、時間配分を体にたたき込む。自分にとって、取るべき問題・捨ててよい問題を把握し、時間を効率的に使い、ベストな結果を出すために、実戦と練習を繰り返す。

当塾でも、中学受験生は、午前9時30分〜午後4時まで、高校受験生は、午前9時30分〜午後6時まで(延長あり)、静かに炎を燃やしている。

淡々とハードルをクリアしていくもの。なかなか問題が解けず泣いてしまうもの。その姿勢は、参加者様々だが、みな、初めての受験に向けて、真摯かつ、ひたむきな態度で立ち向かっていることは変わらない。

受験は、結果ももちろん大事だが、その過程で得るものも大きい。長時間の勉強に耐える力、集中を保持する精神力、そしてプレッシャーに打ち勝つ自制心。真摯な学習を通して、生徒達はそれらを身につけていく。

そこまでしても、すべての受験生が「結果」を手に入れられるわけではない。しかし、高みに向かって伸ばされた手は、必ず「成長」という糧をつかむだろう。

受験生には、冬の青空がよく似合う。

凛然とした寒気の中、雲一つない青空に向かって、手を伸ばそう。

その先にあるものをつかみ取るために。