[2009年11月6日]
11月に入り、各受験生とも月に1回から2回、模擬試験を受けている。
模擬試験の意味は、当然、偏差値から現在の自分の学力状況と、グループの中での位置を把握することにあるが、もう一つ重要なことは自分の弱点、補強すべき箇所を発見することだ。
しかし、ただ、間違った問題の解説を理解するだけでは、中々模試の結果は出ない場合が多い。
では、どうやって弱点や補強すべき箇所を発見すればよいのか?
参考にすべきは「正答率」である。きちんとした模試ならば、成績表に各問題の正答率が記載されているはずだ。
そこから、50%以上の正答率がある問題をピックアップし、その中で自分がまちがえた問題を拾い上げる。その分布が多いところが現在の自分の弱点だ。
模擬試験も入試問題も、問題作成者は点数がばらけるように問題を作っている。おおざっぱに言えば平均が50%になるように問題の難易度を調整しているはずだ。そうすると、大体の合格点の目安は60%前後になる。80点や100点を取る必要はないのだ。
ということは、目指すのは50%を確実に取り、そこからどれだけプラスアルファを取れるかの勝負になってくる。
模擬試験でも正答率一桁や10%台の問題は、よほど上位校を狙わない限り、無理に解く必要はない。まずは50%以上の問題をきっちり得点すること。これが目標になる。それが安定して取れるようになったら、次は40%以上の問題を目指せばいい。
ただ、私の経験上、50%をきっちり取れるようになると、それ以上の問題も取れるようになってくる。基礎がしっかりできると、標準〜応用問題も自然と視野に入ってくるのだ。
中学受験生も、高校受験生も、そして大学受験生も後残り少ない期間を無駄にできない時期だ。ただ、間違った問題の解説を理解するだけでは、中々模試の結果はでてこない。できるだけ模試を活用するようにしよう。