[2009年12月21日]
高校受験を目指す小学5年生はちょうど割合を勉強している。
カリキュラムが早めな小学校はすでに学校でも学習しているが、ほとんどの小学校は3学期の最初の授業で行う事になるだろう。
割合は、数字ではなく、概念なので、小学生には中々理解しにくい分野だ。いままで、算数はよくわかっていたのに、割合で急にわからなくなったという小学生は多い。
割合は、ほとんどのテキストが「もとにする量」「くらべられる量」「割合」の3要素と、それを求める公式の説明から始まっているが、私は中学受験生でも、よっぽど理解力のある生徒でない限り、いきなりはこの説明からは入らない。
上記したように小学生にいきなり概念を理解させようとすると逆に混乱してしまうからだ。
それよりも、「倍」の練習から入り、演習をさせながら、経験則的に「割合」の感覚を持ってもらった方が小学生には理解しやすいと思う。
「割合」自体はそれほど難しい概念ではないので、大人になれば自然と理解できるようになる。
生徒達にはここで、苦手意識を持たないように、演習を繰り返すことで、きっちりと身につけてもらいたい。