[2013年9月21日]
先週、今週は、三田中学・高松中学・御成門中学・港南中学・朝日中学・青山中学の定期試験対策中で、土曜日・日曜日、そして祝日は定期試験です。
夏休みが終わったと思ったら、すぐに中間試験。
範囲は狭いですが、その分、問題の難度が上がったり、前学期の復習が多く含まれたりと、油断はできません。また、中には、いつ、そんなに進んだの!?、という中学校もありますからね。学校進度の確認は欠かせないわけです。
塾では、希望者が、普段の受講教科以外の教科、理科や社会を、毎日試験勉強をしています。ただ、中学1年生や、この夏から塾に入ったばかりの生徒を見ていると、勉強のやり方で、気にかかることがあります。
1つは、社会や理科の勉強で、まだ学習内容が十分頭に入っていないのに、とにかく問題を解きたがること、もしくは解いていることです。特に男子生徒によく見られる傾向です。
もちろん、問題演習は大切です。ただ、それは学習内容をきちんと理解できているか、もしくは覚えるべきことをしっかり覚えているかの確認としてなんですね。内容をよく理解しないまま、解いて、ただと丸付けをするだけでは、勉強とは言えません。
とくに、記号選択問題で、ただ正しい記号を書き写すだけでは、まるで「書き方の時間」になってしまいます。
2つめは、逆に、理解やまとめにばかり時間をかけるため、演習の時間がなくなり、自分の理解度を正確に把握していない生徒です。こちらは、女子生徒に多い気がします。
いろいろな色を使って、きれいにノートを作る生徒がいますが、私の経験上、ノートに使われる色の多さと、成績は反比例する場合が多いですね。先ほどの勉強の仕方が、「書き方の時間」なら、こちらは「図工の時間」になってしまいます。
私見ですが、中学の定期試験の学習の場合、それほどノートまとめをする必要はないと思います。「ゆとり教育」が終わり、教科書も、ずいぶん頼もしくなりました。教科書に必要な知識は全部まとまっているので、勉強としては、まず教科書をしっかり読むことから始めれば十分だと思います。
ただ、担当の先生が、オリジナルなことを教えていくタイプの先生ならば、要注意。教科書内容と、学校の授業ノートの読み合わせをする必要があります。
書くことで、知識を定着させていくタイプの生徒もいますので、書くことはいいのですが、文字の色は原則、黒と赤の2色にしぼり、教科書を写すのではなく、自分の言葉でシンプルにまとめていく方法がいいでしょう。
ノートまとめをする時間があるならば、教科書を複数回読んで、その後に問題演習、しっかり答え合わせをして、理解度のチェック。これを繰り返せば、しっかり点数を取れるはずです。あとは集中力と、忍耐強くやるべきことをやる力を徐々に鍛えていくことでしょうか。
学習・演習にかたよらず、インプットとアウトプットをバランスよく行うこと。簡単なことだが、それが成績向上の秘訣だと思います。