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若竹塾
王子教室

[2013年7月29日]

【灘区の学習塾・若竹塾】朗読劇にいってきました

 昨日、石野竜三さんの朗読劇を観賞してきました。石野さんは、戦国BASARAの長曾我部元親の声などで活躍されていて、声優さんだと思っている方が多いと思います。しかし、それ以外にも様々な活動をされている方です。


 その一つに朗読劇があるわけですが、石野さんが1人で何役もこなされ、また音響等もご自身で考えていらっしゃるのです。

 また、この朗読劇は今回が六回目の公演で、大阪では初の公演になります。今回は心斎橋のカフェを借り切って行われました。ですから、それ程広くない会場で、演技される石野さんの表情をはっきりと見ることができました。


 開演前にカフェの特性フォカッチャを頂いて(料金に含まれています)腹を満たした後、いよいよ朗読劇の開始です。

 演目は「牡丹灯篭」。幽霊の出てくる怪談話ですが、幽霊の怖さよりも人間の業の深さを思い知らされるお話です。人間の縁というものにも切り込んでいるため、登場人物が多い作品でもあります。

 今回は原作をアレンジされているので、登場人物が少なくなっていますが、それでも1人11役です。また、時間も短くなっていますが、それでも90分強を休憩なしで1人で演じるのです。素晴しいの一言ですよね。

 さて、その劇です。1人1人声を変えて演じられるのですが、表情も1人1人違います。もちろん話し方も。女性の役もあるのですが、その役を演じているときには、だんだん顔が女性に見えてきました。

 近くで観劇できたので目の動きもはっきり見えたのですが、やはり目の動かし方は大切です。会場を見渡すときの目、場面・役ごとの目、声だけじゃなく、目の力でも観客を世界に引き込んでいきます。

 90分もの間、聴き手をひきつけ続けるのは大変なことです。テンポ・間の取り方、声や音響の強弱、それらで聴き手の集中をつなげていきます。

 これは僕の仕事にも通じるところですから、とても勉強になりました。この経験を授業に活かしたいと思っています。


 終演後、石野さんが出口に立たれ、観客1人1人と言葉を交わしてくださいました。久しぶりに、緊張しやすい性格がでました。全くもって、うまく喋られず(笑)。言いたいことの半分も言えませんでした。

 仕方なく、帰宅後にツイッターでメッセージを送りました(笑)。(本名でツイッターのアカウントをつくっているので、よかったら探してみてください。まあ、滅多に囀りませんが)


 というわけで、楽しんで英気を養うだけでなく、仕事の勉強もできるという、一石二鳥の一日でした。