[2013年12月11日]
上野中学の1年生は、武士の出現から鎌倉時代にかけての歴史を勉強しています。
歴史の勉強をするときに気をつけなければいけないのが、時間軸です。教科書はテーマごとに章を作っているので、時間軸がぼやけやすくなります。武士の出現の辺りはその最たるものの一つです。
関東で反乱を起こした平将門、瀬戸内で反乱を起こした藤原純友。同時期の2人です。では、問題です。
この2人と、摂関政治の全盛を築いた藤原道長、どちらが先に生まれたでしょう。
答えは、平将門・藤原純友です。そもそも、この2人の反乱は、藤原氏の他氏排斥の最後となる‘安和の変’よりも前の出来事です。
また、前九年合戦・後三年合戦で活躍した源義家と藤原頼通は活躍した時期に重なりがあります。頼通が平等院を建立する少し前に始まったのが、前九年合戦です。
また、義家の生存中に院政が始まっています。白河が天皇を辞め上皇になったとき、義家は後三年合戦の最中でした。
時間軸を把握できる問題を作りましたから、来週あたりでテストをします。中学では学習しない内容も、盛り込んで文章をつくっています。よく読んで、歴史の流れをつかんでください。