パソコン版を見る

早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2018年5月7日]

勉強の基本の基本20180507

勉強の基本は、自分で勉強することです。
これだけでできます。以上です。本日の話は終わりです。

でももし、不安な人は塾や家庭教師を上手に使うことです。
あたりまえのことですが、すっかり忘れてしまいがちなことです。

近年の儲け主義の塾や家庭教師のチラシに、とても良い実績が書かれています。
成績の低迷に悩んでいる人が見れば、ずいぶんと魅力的なものに見えることでしょう。

さて例えば、「成績を上げることが得意な塾(家庭教師)です」とあったとき、どのくらいの確率で成績アップが実現できていると思いますか。新規入会生の100%に成績アップを実現させることができる塾や家庭教師はありません。
自宅で開業している個人の塾に1人入会生が来て、その1人が成績アップすれば100%ですが、その塾に2人3人の入会があっときは全員成績アップとはならない確率は随分高いものになります。

ある教材会社の調査結果を参考にすると、塾や家庭教師に入会して、一度でも学校テストの点数が上がった、一度でも順位が上がったのを「成績アップ」とする条件を設定したら、新規生徒の65%以上がそうした経験(成績アップ)をすることができる塾があれば、その塾は本当に成績アップが得意な塾と言えるとのことでした。
この調査を参考にすれば、成績アップが得意な塾に行っても35%の人は成績を上げる体験をすることができないことになります。成績を上げることを得意としている塾に行って、成績を上げる体験をする65%の中に入る生徒と、成績を上げることができない35%の生徒の違いは何か。

それは、成績を上げることが得意な塾を上手に利用しているかどうかです。
成績を上げることが得意な塾や家庭教師は、生徒に塾を上手に使わせる仕組みを持っているということかもしれませんね。
ただし、その仕組みに従って指示を出しているのに、その指示を無視したり、指示に従わず「自己流」を押し通したり、指示の半分しか実行していないのに、「私は従ったのに・・・」と我がままを言う人は「上手に使っている」とは言いません。
自分で勉強ができる生徒は「塾を利用する」方が勉強のスピードがアップします。
逆に自分で自分をコントロールできない生徒は、成績を上げることが得意な塾の指示にしっかり従った方が成績アップします。「利用」と言うと、自分の都合ばかりを主張することを想像しますが、それではダメです。自分では思い付かない意識や方法を先生に言って貰うことです。
自分では「やらないできない」のに、塾の指示にも従わない人は、諦めた方が・・・。
もちろん、「やってるつもり」「出来ている気」の人は、従って無いのと同じです。

成績を上げることが得意な塾や家庭教師に入会した。そこに頼り切ってしまう生徒は35%の中に入ります。お父様・お母様の中に、この考えの方が多いのです。団体や学校や塾に入ったから全員が上達するわけでは無いのです。そこに頼らずに、上手に利用した生徒だけが65%に入る確率が高くなります。

さて、もう一つ。
あまり面倒見は良く無いのに「成績を上げることが得意です」という塾もあります。
その塾の戦略としては、成績が上がる可能性を持った層の生徒だけを中心に募集することです。
どこかの「入塾テスト」や「成績表持参以外はお断り」がそれです。  この件はまたの機会に。