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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2019年7月27日]

分かる分かる。その気持ち20190727

今、お墓参り(正確に言うと、お花の水替え水補充)に行ってきました。
すると、墓所の隣のアパートの駐車場に、母子と見られる二人が帰って来られて、お母さまが一方的に女子中生と見られる子に大声で叱りの言葉をぶつけておられました。

「…だから、先生が言ようちゃったじゃろう。自分の点数を棚に上げて、『〇〇ちゃんはもっと低い△△点じゃけえ』じゃあ無く、自分より低い子ばっかり見ずに、自分より高い子も見て、普段どうしてたら、あんな点数が取れるのかを気にしなさいって。お母さんも同んなじ事をいつも言ようるじゃろう」と罵倒に近い剣幕で話されていました。
その後、生徒が車から降りないので、「何しょうるん、早よう、降りなさいや」と言い切ってスタスタと歩いて行かれました。
生徒は渋々降りましたが、母親と距離を取り、嫌そうにゆっくりと歩いて行きました。

ここまでをじっくりと眺めていた私は変態のぞき魔ですか?(のぞいてませんよ。向こうから見せたのですよ…涙)

多分、普通の考えをお持ちのお母さまならば、家に帰って再度バトル(一方的にですが)が続いていると思います。

私も毎日、教室で生徒相手にやっているバトル会話とよく似ていました。

でも、このお母さまは、偉いです。
子どもに嫌われるのを承知で、何が問題なのかをハッキリと言い切っています。

最近、教室に多量に発生している事案は、生徒の状態は、前述と同様なのに、お母さまの対応が、「ちゃんとするのよ」「分かるでしょ」「あなたは、やればできる子なのに」「自分の将来のためよ」と言葉は綺麗ですが、生徒の何が問題で、何を自覚して、何を修正しなければならないかを言わずに、ただ声掛けをしたから『私はチャンと子供を叱っている。私は悪くない。やってくれない子供が悪い』と、子育て躾を放棄しているお母さまが多過ぎです。

「子どもの考えを聞いて、子供の意見を受け入れて、子供が望むように…」と仰った結果が、苦労・我慢をせず、何が一番楽かを考えて、その場逃れのウソをつくダメ生徒を生むことになっているのです。

何故、子供に嫌われることを嫌がるのですか?
当然、親子で立場が違うのですから、経験も考えも行動も違うはずです。
なのに、子供に迎合してバトルの回数を減らして、現実から逃げているのは、子供が現実から逃げている構図と同じじゃないですか?

一度言っただけで、理解して即実行してくれるような、超優秀子供なんて、そうそう居ませんよ。
ましてや、自分の子どもでしょ。自分がどうだったか、過去を思い出して下さい。

そりゃ、大変ですよ。
でも、産んでしまったんですから、最後まで頑張りましょう。
大人になった時に、この苦労が報われる何かを期待して頑張りましょう。
必ず報われますから・・・。