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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2019年10月16日]

幼い小・中生男子20191016

昔から、思春期の男女性差の成長速度の違いは言われていますが、近年は、その速度の遅れが追い付くよりも早く、「知恵」と「プライド」と「過信」によって、多くの小学校5・6年、中学校1・2・3年生男子生徒が幼いままに年齢だけ積み重ね、意識と行動と自己責任が幼いままで平然と過ごしています。

例えば、「〇〇するんよ」と指示しても、3割も出来ていないのに「僕はやった」「絶対やった」となります。相手の意図や指示の内容を聞き取る意識よりも、「僕は・・・」「たぶん・・・」が優先されます。
何度かそれを繰り返した後、内容理解を確認すると、ほぼ伝わっていません。
「今日、家で、△△をして来てね」の指示も、やっていないので確認すると、「やったもん」の主張一本です。
何を言っていて、どこまでやる事を言っているのかでは無く、「何かこんな感じ。僕はやった。これで100%」と悪意で『スルー』しているのではなく、本当に『小学低学年か幼稚園程度』の日本語理解力・コミュニケーション能力しか無いのです。

何度か繰り返して「スルーせずに、最低〇〇だけはやって来い」と確認しても、やはり、同じ事をするので、きつく叱ると、直ぐに泣き出すのも特徴です。
先刻まで、ふてぶてしく、口を尖らせていた生徒が、突然に泣き始めます。
時々、その後で、お母様から連絡が入ることもあります。
その言い方が共通しているので笑えます。
「家の子、大きな声で言われたり、きつく叱られると、頭が真っ白になって、何を言われているのか理解できないらしいんです。ですから、優しく、ゆっくりと、何度も言ってやって下さい」です。

「だから、こんなに幼いのに、我が侭でプライドが高くて学力が低いんでしょ」と言いたい気持ちを「ぐっ」と押えて、「分かりました」とお返事しました。私は嘘つきですか?

後日、生徒に確認すると、お母様とは「ちゃんと、先生の言う事を聞くんよ」「言われたことをキチンとするんよ」とだけ会話があったそうです。
勿論、こんなにふてぶてしくスルーしているのに、お家では、きつく叱られたことも、(もちろん)叩かれたことも無いそうです。

ある生徒に話を聞いた時、「だって、何とかなった。」「お母さんが何とかしてくれた」「学校の先生は怒らなかった」「違えば、何度でも言ってくれる」「言われた事の内、絶対やらないとダメなものだけ済ましておけば許された」「聞いた」「書いた」「出した」「バレなければ・・・」「多分分からない」だから完璧!と、小学校1〜2年レベルの中学生が居るのですよ。

それを、お母様は「家の子は良い子。勉強だけ教えてやって下さい。教えて貰えばできる筈です。言ってもらえば、やる子です」と歳相応では無く、いつまでも「うちの可愛い〇〇ちゃん」で接しておられます。

長子(もしくは一人っ子)の男の子にこの傾向がつよいです。
もしくは、「跡取り」に期待して、大切に過剰に優しく祖父母に育てられた男の子にも見られます。(偏見だと許して下さい)