[2019年11月4日]
「聞けばできる!」「習えばできる!」「教えてもらえばできる!」と思っている人が、成績下位者の子や親ほど多いです。
勉強(特に算数・数学)は、計算問題のように、単純な作業を繰り返していれば、その内にできるものではありません。
勉強には、「何で?」「どうすれば?」「どんな結論になりたい?」「何をすればそうなる?」「何を使えばそうなる?」と、脳と記憶を使って、考える行動と過程が必要なのです。
「とにかく早く終わらせたい」と、単純な計算だけで『良い子』を目指してきた生徒は、図形題や文章題や応用・併用問題になると『何がなんだか・・・』となり、勉強(特に算数)が嫌いになります。
「やり方や意識が違うよ!」と言っても、「そんなことは無い」「これまでは、これで良かった」「これで褒められてきた」と素直に従わない場合が、かなりあります。
思い込みの考えや行動を変えず指導者や指示者の言葉を、とにかく「無視」「スルー」「上辺だけの返事で、実は全く聞いていない」行動が実に多いです。
「家の子はちゃんとやったと言っている」「何〜〜に。あの先生の教え方はダメね」と、原因は生徒の「無視」「スルー」なのに、『結果だけは絶対的に保障しろ』の風潮が非常に多いのも事実です。
極端な話、生徒自身が素直で必死に学びたい心を持っていれば、塾にも学校にも行かなくても、教科書さえ手元にあれば、平均的な学力は身に付きます。
そうじゃないのは、生徒か親の認識か意識か行動に疑問があるからです。
親自身も、そこのところを認識しておくべきでしょう。