[2020年5月24日]
現在、学校が休校中です。
「家で、一人では勉強しないので、教室の自習室を使わせて下さい」って言う保護者が沢山いらっしゃいます。
「微力でも力になれるのなら・・・」と消毒して、席数を減らしてマスクも用意して受け入れています。県の休業要請に矛盾する行為なので考えて考えて考えました。
しかし、世間の「あそこ、休んで無いね。そんなにお金が欲しいのかしら・・・」の目にも耐えて、ここまで耐えました。
勿論、耐えて勉強したのは私だけではありません。同意してくれた生徒たちも同じです。
「時間を無駄にしないように・・・」「新学期から遅れをとらないように・・・」と本気で毎日を過ごしてくれた生徒が沢山いました。
しかし、しかしです。
いつの時でも、どんな場所にも『そうじゃない』人たちがいます。
教室に来て、単純な計算や単純な漢字の書き取りをしたり、基礎的なプリントを埋めたり、程ほどの時間だけ作業をして帰るのです。
「先生〜、ここ、分かりません」って言うので、用語の説明をして思考の手順を説明して、覚えておくポイントを説明したのですが、とにかく「答」だけを書き込んで終わり。翌日には、ま〜た、同じ事を聞くのです。
「昨日、絶対覚えてくるように言ったけど、やった?」って聞くと、気まずそうに「ウヤムヤムヤ・・・」です。
「教室に来ているだけでは、勉強していることにはならんよ。家でお母さんは何ていってるの?」
「別に。良〜く頑張ってるね」って褒めてくれるよ。
だそうです。
『勉強する』って言う言葉の定義が分かっていませんし、「分かる」「覚える」「絶対やる」って言うことの定義も分かっていません。具体的に行動の指示をしても『何かこんなかんじ・・・』で程ほどで止めてしまいます。
「今度こそ絶対やるんよ」と指示しても、絶対の意味が理解できていないので、絶対(?)やりません。
だから、このレベルの実力なんだと言えるのですが・・・。
これは、生徒だけではありません。
家で「頑張ってるねぇ」と褒めることを否定しているのではありません。指示した事を本当にやっているのかどうかをチェックして欲しいのです。『言いっぱなし』で、生徒の『ふり』を許して、褒めていませんか?
『まね』や『ふり』をしてさえいれば、許される。褒めてもらえると思い込んでしまった生徒を、教室の1〜2時間で「何とかして下さい」って言われても・・・。
教室のポリシーであります「人間力が学力に!」と逆の行為です。
正直に素直に必死に泥臭くコツコツと頑張ってる生徒に、最大限の結果(ご褒美と賞賛)をあげたいのです。