パソコン版を見る

早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2020年6月25日]

家で勉強を教えてます・・・20200625

小学生の成績不振の生徒の保護者にお話をお聞きすると、「私が頑張って、家で勉強を教えてます」と言われます。
立派です。偉いです。

そして、その生徒に話を聞くと、「お母さんに教えてもらってやった」と宿題を完璧にやって持って来ます。
立派です。偉いです。

しかし、しかしです。
「じゃぁ、今度は分かった?」と生徒に聞くと「うん。分かった」と答えてくれます。
「じゃぁ、もう一度同じ問題を解いて見せてくれる?」とプリントを再度渡すと、半分も解けません。

「お母さんにどうやって教えてもらった?」って生徒に聞くと、「僕が間違いを書いてると、お母さんが正しいのを言ってくれたので、それを全〜〜部書いた。だから出来るようになった」とのこと。

つまり、お母様が問題を読んで、式と答えを言って、全て記入させて、宿題を終わらせたのです。

お母様の「子供に付いて・・・」とか「少しは私も・・・」の心は理解してます。
しかし、それを続けてきたから、今のこの生徒の学力なんでしょ。

「用語・ルール・原因・根拠・論理的に」を繰り返すのが勉強です。終わらせるのは勉強ではありません。
「時間が掛かっても、何が?何で?どうすれば?これは何?」と自分で考える習慣を付けなければ何度やっても結果は変わりません。
「繰り返していればその内何とか・・・」と言われる方も居られます。
確かにそんな単元や科目もあります。
それに、理解した後は「繰り返して定着させる。黙ってても思い付くまで」繰り返す必要はありますが、分かってないのに単に作業だけさせれば「何度も聞けばその内できる・・・」との間違った意識が定着します。

簡単に答えや式は教えないで下さい。考える方法を言って下さい。

本人が苦労して努力した後で教えられた正解は、喜びも「ひとしお」です。