[2020年7月26日]
何かを指摘したり、指示したり、注意したりすると、反応は3パターンです。
1つは、内容をしっかり理解して、落ち度と効果を考え、素直に受け入れてくれる場合です。
2つめは、気持ちのこもっていない返事を「はいはい」と言っておいて、完全に無視する場合です。
今までは殆んどがこの2パターンでした。
しかし、近年、急増しているのが次の3番目の場合です。
それが、『言い訳』と『口返答(これで"くちごたえ"と読むらしいのですが、最近は"口答え"と書く方が多いらしいです)』です。
「言い訳」は、自己保身や照れ隠しのために、一時的に受け入れないで時間稼ぎをしているのですが、「口答え」は違います。
間違った行動や成績不振の原因を改善したくて塾に来ている筈です。
その相手に反論して、優位に立って勝とうとしているのです。
生徒にすれば、「楽したい」とか「照れ隠し」とか「何とかこのままの行動を維持したい」の気持ちがあって、最大限の知識を動員して、抵抗しているのでしょう。
気持ちは分かりますが、私たちにも立場があります。勿論、許したりはしません。
あの手この手で説得して、対抗します。
ここで、早めに諦めて従ってくれた生徒は、短時間で成績が急上昇するのです。
何度も何度も長期間抵抗し続けた生徒は、後で大後悔するのです。最後まで諦めなかった(?)生徒は、望みが手に出来ないか、喧嘩して退塾してしまった事が多いです。
人生経験の少ない生徒が、良し悪しの判断を出来ない事はいくらか想定できます。
しかし、問題は保護者です。
人生経験がそれなりにある筈なのに・・・。
居られるのです。これが・・・。普通に考えれば「そんな人居るの?」の人が・・・。
だから、その背中を見て大きくなった生徒が同じ行動を・・・。
生徒に負けない位・・・じゃ無く、生徒の何倍も何倍も生徒に負けない位の「無視」と「口返答」をされる保護者が・・・。
少しだけ「無視をされる方」に聞いてみた事があります。
言い分はこうです。
「だって、お金払ってるんだから、何とかするのが塾の仕事でしょ」
「家では、どうにも出来ないから、塾に行かせてるんでしょ。いちいち家に持ち込まないで」
「私たちに勉強のことを言われても・・・」
です。
同意はできませんが、少しだけ気持ちは分かる気はします。ですから協力して改善しようと言っているので、今後は無視だけはしないで下さいね。
大問題は、『口返答』の保護者です。
よく耳にする「セリフ」です。
「えぇ〜っ、私が悪いの?」
「えぇ〜っ、私の対応が悪いの?」
「えぇ〜っ、私の子育てが間違ってるって言うの?」
はい。そうです。どこかに、何かは、少し問題があったのです。
「何〜に、偉そうに・・・」
「私にも仕事が・・・」
「そんなことはない」
「絶対、それは間違いです」
「はいはい。先生のお子さんは、さぞ、立派なんでしょうね」
えぇ〜っ?そんなに信用できない塾に、金まで払って大切な子供を託しているの?
ただ単に、「とにかく勝ちたいだけ」じゃ無いの?
「自分のプライドを守りたいだけ」じゃないの?
と、私が言い返してしまいそうになるのですが、ここは「大人の対応」です。
終業後に、ひとりでビールを飲みながら「だから〇〇なんよ」と、独り言を言って、自分を慰める塾長なのでした〜!
あぁ〜っ、同レベルか?