[2020年8月10日]
「勉強を教えてやってください」
私どもの教室に、こういった言葉と共に何組もの親子にお越し頂いています。
有り難いことです。
勿論、それが仕事ですから、精一杯全力でやらせて頂きます。
内緒の話ですが、勉強を『教えるだけ』で良いのなら、こんなに簡単で楽なことは無いのです。
もっと内緒の話ですが、一方的に教えるだけで、「決して叱らない」「宿題を強制しない」「覚えて無くても許してくれる」「聞いてなくても関係なく進める」「どんな状況でも優しい」を『売り』にしている塾。その上、それを旗印に大量に生徒集めをして「成績が上がらないのは生徒が悪い。私たちは教えた。だから悪くない」と大金を〇〇けている塾。つくづく『良いなぁ』『羨ましいなぁ』と歪んだ気持ちになっています。
成績不振のレベルが酷い生徒ほど、言えることなんですが、
*勉強を教わる態勢になっていない。
*勉強を教わる意識を持っていない。
*勉強を教わる行動をしていない。
*求めている勉強を教わる為の、基礎知識を持っていない。
*求めている勉強が出来るだけの時間、勉強をしていない。逆に、長時間机の前に座っているけれど、眺めているだけ、書いて(写して)いるだけ、ノートを眺めながら今日の思い出に浸っているだけの行動。
が多いです。
これらは、小学校低学年頃に身に付けていなければならないことです。
それをお座なりにして、知識とテクニックだけで目先を誤魔化したって、後でもっと困りますよ。
保護者もそうです。
我が子の実情を正確に認識しもせずに、「聞けば…」「習えば…」「教えて貰いさえすれば…」『できるはず』と金と立場の力で見下して教室にお越しになられるのです。
体験授業の後で、現状を説明させて頂くようにしているのですが、「そうなんですか?」「知りませんでした」「学校では何も言われなかったので…」「じゃあ、どうすれば…?」と、真剣に(素直に)知ろう、分かろうとされる方の子どもは、短期間で成績が上昇を始めます。
その反対に「だから、連れて来ているんでしょ」とか「だから、塾に入れるんでしょ」とか「何〜に、偉そうに…」の方の子どもは、中々成績上昇してくれません。
何でかって?親御さん自身が勉強の為の意識行動をご理解頂けていない上に、子供の現状を理解されていない。その上、逆効果になるような対応をお家でされているからです。
全部が間違っていると言っているのではありません。
色々とご確認頂いて、周りから聞いた内容を、確実にしっかりと理解して、素直に実行することが最短距離だと思います。
「教えるだけしかできない塾屋が何を偉そうに・・・」
はい、その通りです。ごめんなさい。