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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2020年10月22日]

塾に何を求めて?20201022

長年、塾をさせて頂いていますが、時には「私たちに何を求めているのだろう?」と言う場面に出くわします。

本来なら家庭でされるべきの「躾」や「甘えの修正」を求められることもあります。
塾本来の仕事とは違いますが、教室の方針である「人間力が学力に」に通ずる部分がありますので、精一杯お手伝いしています。
しかし、ここからが分かれ道。
私たちとしっかり話し合いをして、塾と家庭で協力すれば、成果も早く大きいのですが、「お願いします」と言われた筈なのに、私たちの指示を否定して、子供に「そこまではしなくても良いのよ」と指示される方、「あなたはそんなに悪い子じゃないから、塾の言う所まではやらなくても…」と今までと同様を指示される方。

どうして欲しいの?

塾本来の仕事についても、生徒の実情・現状をお伝えしても、家庭での日常や行動の相談の為に面談をお願いしても、お越しになられないか来られて話しても、その後何にも変化無し。生徒に聞くと「別に何にも言ってなかったよ」です。
受験の直前に来られて、「毎日の行動を指導して従って頂けるなら」の条件で入塾頂いたのに、全くの無視。
生徒に聞いてみると「受験が近いから塾に行け。受験が終われば必要無い。勉強は試験で良い点数を取るためのもの。」と家で言われたと、ウスウス・恐々想像していたズバリの答えが返ってきました。
進路指導にしても「現状が変わらなければ〇〇を受験。後少し頑張れば◎◎が可能に。このまま我が儘を続ければ△△しか合格の可能性が。」とお伝えすると、「もう、良いです。そこまで勉強ができる子を求めて無いので…」何も変化しない事を望まれたり、最悪の場合には「あっ、そう。〇〇には受かるのね。じゃ、もう良いわ」と直ぐに止めていかれる方まで。

生活態度・意識が「王子さま・お嬢様」として育てられている小学生。学習方法や時間・量の修正指示を何度繰り返しても改善がされない生徒。勿論、最高峰の中学には合格できる筈もありませんが、中の下位の中学なら可能性大です。
しかし、その「お金払って入れてしまえば、何とかしてくれる」の塾に対する意識で私立中学に入れてしまって、自分は何の努力もせず、全て学校の責任にして、半年後に急激な成績下降をした生徒を何人も見聞きしてきました。
ただ、こんな生徒のお母さま程、私たちに意向や考えや予定を決して教えては頂けません。
ある日突然「こうすることに決めました」とか「明日からこうして下さい」とか「今日で止めます」とか宣言されます。

勿論、これらの行動が、生徒のためにならない事は、賢明な方ならお分かりだと思いますが、こんな行動をされる方は『誰の意見も聞き入れず、全て自分の知識と自分の感情だけで決定する』ことをされます。だから、生徒も変化できないのかもしれません。

現在も、若干名「保護者が何も言って来られないし、生徒も保護者も何も従わない、当然、生徒の大きな成績上昇も見られない」子が居ますが、
「金を払ってるんだから、どう使おうと自由」「試験が終わったのに勉強させる意味が分からない」「家の子も私もチャンと考えて分かっている」と『塾は、受験のためのツール』『使い捨て』との行動をされそうだと恐る恐る見ています。

残念ながら、毎年この予想はかなりの高確率で当たるから嫌なのです。

縁有って、共に過ごした生徒たちが、墜ちていくのを見す見す見ていなければならない立場に毎年歯痒い思いです。