[2021年2月25日]
最近の小・中学生の意識の代表的なものに
「今までは怒られなかった」とか
「今までは困ってない」
「今までは許された」があります。
入塾時に分かった問題点の改善を具体的に指示し入塾頂きます。
その後も随時、問題点を指摘し、改善方法を具体的に指示し続けます。
しかし、ここからが問題です。
殆んどの生徒は『はい』って良い返事をして「良い子」を演じてくれます。
しかし、殆んどの生徒が指示に従いません。
端的に言うと「無視」するのです。「放っとく」のです。
何度も繰り返す生徒に確認したところ、本人は「自分はキチンときいている」「自分は言われた様にやっている」だそうです。
中には指示に全く従わず、今までの意識・やり方・量・時間の使い方を全く変えない生徒まで居ます。
本人は「素直に聞いてる」「塾に行って勉強している」「注意されたから聞いた」と自信満々です。
「何で指示に100%従わないのか?」と聞くと、「やってるつもり」の勘違いヤロウはさて置いて、
だってぇ……
「今まではこれで困らなかった」
「今まではこれで許された」
「学校ではこれで先生は何も言わない」
「母さんも「はい」って言っとけば許してくれる」
中には「やらなくても、叩かれることも無いし、立たされることも無いし、残されることもない」「大人が子供に攻撃することはない」「自分が出来ないのは教え方が悪いから…」「母さんが『先生との相性が悪いから仕方ないね』って言ってた」
子供は地域の宝
子供は日本の宝
別に否定するつもりはありません。
しかし、だから大切に育てることと、無制限に甘やかすことをするのですか?
それが『当然』と認識されている大人への非難は後日にしますが、勉強が出来ない生徒ほど「放っといて」も平気です。悪気もありません。当然の権利ですし、今までの人生経験の全てです。
怒られなければ「何でも許された」のです。
怒られたら「母さんに言い付けて、反撃して貰えはいい」んです。
何でもかんでも権利と損得が横行しています。
「交通ルールは守らなくても、当ったら車が100%悪いんだから大丈夫。払ってもらえる」と教えたお母様を知っています。
それでも親ですか?
損得よりも、「痛み」や「死」を教えるべきじゃないですか?
誰がこんな現場にしたのでしょう?
現場を無視した『きれい事』を推進しているマスコミ・コメンテーター・文科省・教育委員会ですか?
もちろん、キチンと教えている保護者も居られます。キチンと責任を持っている生徒もいます。
当然、理想的な結果を手にしています。
暴力や虐待はダメです。
しかし、子供に気を使いすぎて「腫れ物にさわる」ように大切にしすぎた結果、子供は「何をしても、しなくても怒られない」ことを手に入れたのです。
それでも「お金を払っている」とか「塾に行かしている」とか、「自分はチャンとやっている」と、又々々々々々々々々権利を振りかざして悪者にされるのは私たちなんでしょうね!
何でこの仕事を選んだんだか…。
始めた頃には、こんな「理解不能」な考えをする人は珍しかったのになぁ(溜息)