[2021年9月15日]
子供の傷害事件やいじめ事案の時に度々耳にする言葉です。
今回は、そんな恐い内容ではありません。
しかし、ある意味保護者にとっては『怖い』話です。
近年の(十年前に比べて数年以内の話です)小・中学生の多くに見られる傾向です。
他人の話を聞いていて、1回で内容が聞き取れる生徒が非常に減少しています。
昔は「偉い人(先生や講師や指導者)」の話は、一言も聞き漏らさぬ様に意識し、『分かろう』と思いながら聞いていたのですが、近年の生徒たちは、聞き逃しても「後で母さんが何とかしてくれる」「どうせペーパーをくれるんでしょ」「分るように言わなかった人の言い方が悪い」「ダメなら塾で聞けば良い」の様に、自分に責任や罰が来ないことを知っているので適当に聞き流すのです。
分り易く言うと、「何かこんな感じのことを言ってた」の聞き方レベルで『チャンと聞いていた』と保身の主張するのです。
これは学校や塾の授業でも再現されます。
教室での授業でも、基礎的な入口単元を何度説明しても言った傍から「出来ない」「反対のことをする」「自己流でアレンジする」が続出しています。「家で、もう一度やり直してみるんよ」と指示しますが、分かっていないので、翌週も同じことの繰り返しです。
正確に聞く意識が無く、分ろうと思ってなく、あれとこれの違いを分ろうと思ってないので、何度繰り返しても同じことの繰り返しです。
その証拠に、成績不振生徒は、聞きながらメモを取ったり、ノートを書いたり、プリントに要点を書き込んだりが出来ません。
聞くなら聞くだけ。書くなら書くだけ。
それも、自己流のアレンジしたり、省略したりの走り書きが多いです。
保護者にこれらをお伝えすると、「先生のご意見は分りました。家で子供と話し合ってみます」と言われます。
そんな子のお母様の対応も似ています。
「家の子に聞いたら、『チャンと聞いているけど、先生の説明がよく分からん』と言います。子供に合わせて分るように言ってやって下さい」
もとくは
「『チャンとやるんよ。しっかり聞くんよ。自分のことじゃけえね』と注意しましたので、今度はやってくれる筈です」
です。
それで変わるのだったら、今までの時間で変わってます。
変わらないからお伝えしたのに・・・。
学校では、これらの行動がもっともっと前面に出ている筈です。
そりゃあ、成績が上がる筈が・・・・・・・・・です。