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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2021年10月6日]

教えて下さい?20211006

成績不振の小・中学生。
これらの生徒を連れて、お母様も共にお越しになられます。

そこで発される「言葉」の意味が近年変わっているなと感じています。

それが「勉強を教えて下さい」です。

勿論、それが仕事ですので、私たちは全力で立ち向かいます。
ですが、私たちが間違っているのか・・・。どうも、「勉強を教えて欲しい」=(イコール)「自力で出来るようになる」では無いみたいです。

自力で「勉強が出来るようになる」とは、単元の意味が分かって、どんな場面で何に使えるのかが分って、用語・ルール・公式を覚えて、問題が何を求めているのかを考えて、自分の知っている知識の数個を思い出し、組み合わせて使うことです。
つまり、単純な作業ではないのです。
自らの頭がフル回転しないとできないのです。
だから、授業でも、必要以上に全部は言いません。
「何が分かってる?」「じゃぁ、どうすればできる?」「何を使う?」等、できるだけ生徒に考える習慣をつけて貰うようにしています。

ところが、授業を暫く受けた後に、お母様から苦情の電話が…。
子供が「塾のあの教え方は嫌だ」「私はチャンとやっているのに先生は黙ってる」「塾ではキチンと教えてくれない」って言うんです。もっとしっかり説明してやって下さい。と・・・。

教えるって、式や答を全部言って、全部書かせて、全部埋めさせて、花丸をつけて終わらせることですか?
どこかの塾のように、答を生徒に渡して転記させて〇をさせて終わらせたり、どこかの英会話教室の中3コースのように「分からない?ここはこう書くのよ」と全部答を書かすだけで時間を終了させたりを望まれているのですかねぇ?
だったらご希望通りなので良いですが、今後の学校生活では絶対使えませんけど、良いんですかね?

教室の自習・質問スペースでも同様のことが起こります。
宿題や受験勉強で分からないことがあったら「聞きにおいで」と言ってます。
すると、生徒によっては、「宿題や提出物の『答』を早く言え!」的な態度を取る生徒がいます。
そこで、前記の指導を「何で?」「だから…?」とやると、生徒が家に帰って「あの塾、嫌だぁ。僕チャンと聞いてるのに、ちっとも教えてくれない」となるらしいです。

そこで「あなたが間違ってるわよ」と話して頂けるお家の生徒は変わる余地があるのですが、またぞろ苦情の電話がある生徒は・・・。

そんな「子供の望む答だけ指導」を求めるお母様って、ご自身の学生時代には、どうされていたのでしょうか?

あっ、関係無かったですね。失礼致しました。