[2022年2月20日]
過去、途中で退塾していった生徒や、保護者が強制的にやめさせていった生徒が少なからず居ます。
この中で、「こりゃぁ、ダメだ(失礼)」と納得での退塾生や、ご家庭の経済的理由で仕方なく退塾していった生徒。
彼らは仕方なかったり可哀想だったりの想い出として私たちの記憶に残っています。
しかし「えっ?今っ?」とか「何でそんな可哀想な…」とか「こりゃぁ、この子が可哀想だな」の対応も見てきました。
「今まで、毎回赤点スレスレで通過してきました。来月の期末で平均〇〇点取れたら□□株式会社に推薦書を書くと学校に言われました。今日から一ヶ月でお願いします」と来られた親子。私たちは最大限やれることをやったつもりです。翌月退塾されました。これは原因は何でしょう?将来はどうなるでしょう?
ただ、学校に行って授業を聞いて、適当に済ませたフリをしていた中2生徒。連立方程式の仮定や解説、理由を全く記入しなかった子に、コツコツ繰り返し説得し、やっと自力で綺麗な解答が書ける位素直になったある日、「3ヶ月も塾に行かせたのに、学校の成績が殆んど変わらない。お金の無駄だからやめさせます」と突然の退塾宣言。突然連れて帰られました。講師皆んなで「あの子、これから楽しみだねぇ」と話してたのだけれど…あれからどうしたのか…。
「優しく」「子供の意見や気持ちを聞いてやる」「何でも受け入れてやる」を信条に子育てをされた親御様。子供が段々成長し、我が出て意地を張り続けると、理由も無く「言っても動かないんです」とか「部屋から出て来ないんです」とか言って、行きたいと言えば即叶えてやる。辞めたいと言えば即叶えてやる。いつ頭を打つのだろうと心配になります。道理や筋道を教わっていないので将来を分かっている筈の無い子供の意見が全て通るなんて…。
別に、「家の子、私よりもしっかりしているんです。だから私が子供に注意されたり…」と仰るお母様が…。その生徒は、学年が上がっても中学に行っても、いつまでも何度注意しても、小3の「良くできる子ねぇ」だけにしがみ付いてプライドだけで下降していってる生徒。可哀想。多分高校で地獄を見るはず…しか…。
勉強の習慣も素直に努力することも、本来の12歳や15歳になれていない生徒。
私たちは勉強だけでなく、取り組み姿勢や考え方も同時に指導するようにしています。
ギリギリやっと受験に合格しただけであれば、上の学校で短期後に授業さえ分からなくなります。(事実、6月に出戻りした生徒も居ます)
生徒は「どうしようかなぁ」と迷っているのに、『受験も終わったし、キリが良いから止めなさい』と主張される方、後で聞くと「勉強は試験やテストの前にチョコチョコっと教えてもらえば出来る。塾に行けば直ぐに成績アップ。次の時には又、直前に塾に…」とお考えのようです。だから子供が……です。
語弊や誤解や炎上や失礼を覚悟の上でもう1つ。
それなりの地位。それなりの収入。それなりの現状。それなりの環境を手に入れておられる保護者様。
具体的に言うと職場での高地位やワンマン経営者や家庭内での全ての決定権を掌握されているお母様。
本当は子供の現状や学校の現状や自分たちの拘り自分たちの言動を理解出来ていないのに「号令一発」で全て従わせようとされる方も居られます。一度でも約束を破ると、激怒の上、即刻退塾に向かわれます。
こんな生徒?保護者?を少なからず見てきました。
原因は何だとお考えになりますか?
昔から「子は親の鑑」と申します。「親が変われば子も変わる」とも申します。
しかし近年。時代が最近になれば成るほど、「この親が変わらなければこの子は変われない」とか「この親が変わらないから、この子はダメに成る」と思える場面に沢山遭遇しています。
各家庭に考え方があるので、私たちが命令できることでは無いことは良〜〜く分かっています。
しかし、折角「縁あって」学力向上のお手伝いをすることになったのです。
知識だけをひけらかすのなら印刷物やパソコンでも出来ます。
人として、将来も羽ばたける生徒になれるお手伝いがしたいと思うことは、私たちの『思い上がり』ですか?
たぶん、そうなのでしょうね。
ごめんなさい!!!!!