[2022年4月1日]
皆さん、毎日の生活で、自分の思いや考えや決断に自信を持って生活されていますよね。
毎日、四六時中、自分を否定して卑下して追い詰めて生きている人は居ませんよね。もし居たらダメですよ。思い詰めて「自殺」してしまいますから、必ず誰かに相談して下さいね。
さて「自信を持て!」と言った直ぐで「お前、何を言ってんねん」と言われそうですが、近年、「知らない」「分かっていない」「間違っている」「出来ていない」生徒や保護者ほど、自身の知識や判断を過信して、自身の能力や行動を過大評価する傾向にあります。
周りや他人の言葉やルールを素直に聞いて受け入れ、誤魔化さずに継続する能力が学力につながり易い事は、誰も否定できないと思います。
しかし、近年の子どもたちは、褒めてと言うより「煽てて」「過剰に賛美されること」に慣れすぎて、『出来ていない』のに『自分は出来ている』と自信過剰や自己過大評価の生徒が異常に増えているように感じます。
その上、注意や指摘を受けても「罰」や「攻撃」や「痛み」や「損」を受けない事をよ〜く、よ〜く知っているので、聞く耳を持たないどころか、気軽に簡単に「無視」や「スルー」や「放置」をします。
ゆっくりと話をしても、「そんな事は無い」「私の周りでは…」「私より下の人が…」「学校の先生は…」「今まではこれで何とかなった」と、とても狭い井戸の中だけで生きてきたことを分かろうとしてくれません。
「知らない、広い井戸の外の別の世界がある」事を話すと分かってくれた生徒は簡単に変化して成績アップしてくれます。
保護者も同様です。
「私は分かっている」「私はチャンとできている」と言われる方ほど、知らない、出来ていない、結果が出ていないことが多く見られます。
「声を掛けた」「いつも言ってる」「チャンと子育てしている」について、いくつか質問すると必ず『私は出来ている』『私は分かっている』と反論が・・・。
声を掛けても、言っても、子どもが実行してくれなければ子育てでは無いですね。号令一発で何でも聞いてくれる子どもなんて、少数派ですよ。
殆んどの子どもは「勉強」は嫌いです。でもやるしか無いのです。だったら、やっているかのチェックをする仕掛けを作るしかないのです。
「学校の試験の点数が上がったから、すぐ何でも許す」と言う保護者が居られますが、それは危険です。単元が変われば直ぐに10点や20点の違いは起こります。学校のテストなんて「単元確認テスト」に近いものです。暫く何回かの結果に注意を払ってからの判断にするべきなのです。
保護者も子どもも同じです。
自信過剰や自己過大評価では今後の成長はありませんね。
諺に「人の振り見て我が振り直せ」が有りますし、
「人に後ろ指を指されない様な行動を…」ってよく言われます。
自信過剰になると、人の振りを見ませんし、後を振り返らないので「後ろ指」を指されてても『気が付き』ませんね。
私も含めて一度振り向いて見ましょうね。