[2022年5月10日]
年度変わりになり、生徒の出入り(退塾・卒業・入塾等)と問合せ・体験授業がバタバタの時期です。
先日、在籍78ヶ月の生徒が卒業していきました。
他にも在籍70ヶ月の生徒も大学に進学して卒業して行きました。この子は、小学時代に、学校や近所で「神童?」「すごく良い子」と評価され、本人もお母様もその気になって過信していました。勿論、ボロボロでは無いのですが「神童」と言われる程では・・・。なので、小学と中・高の勉強方法の違いを何度も説明し、本人もお母様も意識を修正し、結果的に、皆様ご存知の大学を手にして卒業していきました。
他にもう一人の生徒は、中学時期に入塾して来、お母様は高校受験終了と同時に退塾させる予定でしたが、本人の強い希望により、高校入学後も塾を継続し、本人の予想より上の大学を手に入れました。
勿論、今でも3〜5年位続けて来てくれている生徒たちは、殆んど成績アップを実感してくれていると独善・自己満足しています。
一方、「どうしたくて入塾したんだろう?」と思いたくなる程『短期』で退塾していった生徒も居ます。
最短で1ヶ月、3〜8ヶ月で「怒られた」とか「厳し過ぎる」とか「私はやってるのに…」とか「家の子の性格を分かってくれない」とか「家の子には向かない指導方法」とか「5ヶ月も通わせたのに成績が上がらない塾」って言われて突然の電話連絡で退塾された人もいます。
全て担当の先生と確認会議をすると「宿題をして来ない」とか「説明を聞いて答えを書いて終わり」とか「ルールや用語を覚えない」とかの原因がハッキリしていました。
3ヶ月に一度は授業報告書をお渡ししていましたし、問題点については保護者に何度か連絡させて頂いていたはずです。
実は、この理不尽(?)なお叱りの割合が激増中です。
ここ3年の内の入塾者の7割がこのタイプです。
生徒の「宿題を…」とか「覚えて…」は全く関知せず、『金を払ったのに成績が上がらない』とか『子どもが嫌がるので仕方ない』との理由が大半でした。
勿論、3割の生徒は「泣きながら(?)でも耐えて(?)」上々の結果です。
開校時には僅かだったはずなのに、何がこれをまねいているのでしょう?
幼稚園か小学校の低学年レベルの「学校に行ってる」「授業を聞いてる」「提出物を出してる」なのにテストの点数が下がった。
家の子は頑張ってるのに成績が下がるのは「先生の教え方が悪い」が当たり前の考え方になってしまったのでしょうか?
だから、宿題をしなくても覚えて来なくても、生徒の望む「優しい」「叱らない」塾が激増中なんでしょうね。
経営的には当然です。
しかし、社会的責任や縁有って出会った生徒や保護者の将来は…?
文部科学省やマスコミの『きれい事』を体現している親子と、人として当然の生活を送られている親子の言動に対して、「そりゃそうだろうなぁ」の結果が続いています。
事実をハッキリお伝えする、この指導方針は「ガリレオ・ガリレイ」と同様に、社会から抹殺されてしまうのでしょうか?