[2022年5月19日]
長年この仕事を続けていると、「あっ、この親の対応は良いな。この子は伸びるな!」とか「あ〜っ、この子は難しいな。時間が掛かりそうだな。この親が分かってないな!」ってことが、色々みえてきます。
100%では無いですが、保護者・生徒と何度か面談し、意識や行動の話し合いをした後、経過観察をしていると、90%以上の確率で当ってしまいます。
「自分はそんなことは無い!」との反論や、「自分はできてないのかな?」との自己否定・不安のご相談も頂きますが、多くの場合、逆の自覚を持たれていることが多いですねぇ(涙)
『我が子がかわいい』『我が子が一番』『我が子が大切』
当然です!!!
可愛いと思っていない親なんて、何万人に一人の「頭のおかしい」犯罪を犯すような人だけです。
じゃあ、「可愛がる」とか「大切にする」ってどうすることですか?
人形やペットや趣味のグッズのように「可愛いカワイイ」って抱え込んで甘やかすことだけですか?大切だから「我慢」も「苦労」もさせず、何でも聞いて甘やかして受け入れてやることですか?
現状の社会風潮やマスコミや学者の論調は、そうすることが「先進的」で「現代風」で「やさしい」「子どものためになる」ものが多いと感じます。
「自殺したら…」「引き篭もったら…」と言われますが、そんな状態にある子供こそ、皆んなで協力してそれ相応の対応をする必要があるのであって、学校の全生徒にそんな対応をするから全体がそんな風潮になって、全体が下降傾向なのです。
親も、「遅れまい」として「もの分かりが良い親」を求めて何にもやらない・言わない親になってしまっているのではないでしょうか。
子の将来を考えて「心を鬼にして」対応されたり、塾で叱られて泣いて帰った子に「今、あなたは変われているのよ。もう少し頑張ってみようね」とフォローと後押しをされて、子どもの自信に繋がったパターンも沢山見てきました。
逆に「私はやっている」「私はできている」「私は頑張っている」と中学生なのに、小学校低学年レベルの『作業を終わらせるだけの勉強』をしている子を「この子が私たちに嘘を言う筈が無い」とか「この子の性格から考えて、もっと優しくしてやることが必要」とか、極端な方は「こんなに厳しくする所から離してやることが、我が子にとって最良の方法だ」まで言われた方が居られました。
「だって私は勉強は分からんけぇ」と言われる保護者。
逆に「私が若い時には、そんなに勉強勉強って言われて無い」って言われる保護者。
色々言いましたが、保護者の学力で、子どもの学力が全部決まってしまう訳では無い筈です。
保護者が「私、勉強はして来んかった」と言いながら『人として、それはダメ』とか『社会に出たら通用しない』を前面に子育てをされている保護者の家の生徒は、ほとんど成績アップです。
やっぱり『人間力』なのです。
当たり前のことが当たり前にできる力。
当たり前じゃないことは、当たり前に我慢できる力。
もっと大切なことは「素直さ」です。
「人それぞれ」とか「人には色々考えが…」とか「そんなことは無い」とか「だって私にも都合が…」と、何かにつけて言い訳やくちごたえをする生徒や保護者が・・・。
アドバイスや知らなかった事・気付いていなかったことは、一度は受け入れて、話し合って修正して実行する。これらが勉強だけでなく、色々な場面にも生かされてくるのではないでしょうか?
いつもいつも「偉そう」で、すみません。