[2022年8月19日]
成績が下降傾向にあったり、何度注意しても改善・修正がされない生徒の口癖のひとつに
『今までこうやってきた。』
「今まではこれで良かった」
があります。
子ども達に言わせると「だから、このままで良い」「だから間違っていない」「だから私は悪くない」「だから先生の・・・」と続くらしいです。
一言で処理します。
【そんな訳あるかい!】
子ども達も学年が進級しています。
学習している内容も複雑になっていきます。
理解したり覚えたりする内容・量も増えています。
同時に使用しなければならない知識や技術も増えています。
なのに5〜6年生になっても、1〜2年生と同じやり方・時間で『出来るようになる』と思っている子ども達。
「だから、あなたの成績が上がらないのです」
小学校のテストは、教科書の単元確認テストです。
実力テストでは無いのです。
その上、学校の授業は、テストの解説をしているようなものです。
出来て当然! 100点取って当たり前! 100点取って初めて「授業を聞いていた」となるのです。
80点とったら「8割も出来ているから充分」と言われる保護者が居られますが、3日前の授業が理解・暗記が出来ていないのに、どうして来月の授業に夢がもてるのですか?
「分かってたけど、計算ミスしただけじゃん」って言う生徒も居ます。
計算ミスする生徒を見ていると、「するべくして」計算ミスをしています。
ルールや注意を守らずに、自己流や思い込みで「速さ命」でやっています。
これからの長い年月、ずぅ〜〜っとミスを続けるのでしょうか?
早く意識させないと、時間が相当掛かりますよ。
以前小5から計算ミスを指摘し続けた生徒が、随分少なくなったのは高2でした。この子はかなり成績上位の子でした。それでもこんな掛かりました。これは本当の話ですよ。
「聞いた」「書いた」「埋めた」「やった」「出した」「〇だった」と、小学校低学年の意識ややり方や量のままで中学生になって「ガタガタ」になってから入塾された生徒を、どれほど沢山見てきたでしょう?
増してや、その中途半端なままで高校に行っても「だって今まで・・・」「私は優秀だから〇〇高校に受かった」と小学生的な「今までこれで・・・」を続けているのです。
そりゃあ、2学期くらいから「何か??????」って言ってるのが目に見えます。
保護者も同じです。
「家の子はちゃんとやってます」
「宿題はキチンと終わらせてます」
「学校では普通です」
「先生には、特別何も言われてません」
と安心して、子どもには
「勉強終わったん(一生終わりません)」
「宿題やったん?(作業?)(確認は?)」
「出来たん?(分かった・覚えたではなく?)」
と日々の変化や歳相応は考えずに、「毎日、えさを与えて時間の経過だけを見ているだけ」ではありませんか?
子ども達に『違うよ』って何度注意しても近年は「無視」「スルー」「放置」する生徒が激増です。
何故なら、それこそ「今まで、それで怒られたことが無いから」と「別に放っといても、叩かれないから・・・」だそうです。
保護者にお伝えして、「あっ、そうなんですか?知らなかった」と直ぐに対応・変更をして頂ける方の子どもは、短期間で修正ができています。
逆に「私は言ってるのに子どもが・・・」とか「家の子はそんな筈は・・・」とか「学校の先生との相性が・・・」とかなんだかんだと言い訳をされる保護者。子どもさんにそっくりですね。あっ、すみません。失礼を申しました。
とにかく、「今までこれで何とかなったから・・・」は、求められている内容変化と段々離れていってますよね。
これは勉強も仕事も同じですよね。大人も子どもも同じです。