[2022年9月2日]
「成績を上げて下さい」
「勉強が出来る子に・・・」
「勉強のやり方を指導して下さい」
「受験で〇〇校に入れて下さい」云々
入塾の時に私たちに要望される内容の代表例です。
勿論、仕事ですから全力で!
それを沢山の生徒に体感してもらって喜んで欲しくてこの仕事を選びました。
入塾前に現状・実状をお話しし、今後どのように指導していく予定かもお話しします。
今まで不足していたであろう『負荷』も『我慢』も『継続』も伝えて求めていきます。
スタートからフルスロットルで300%を求めるなんてしません。
生徒の現状を見ながら、達成可能な120%くらいを求めます。
さ〜〜て、ここからが分かれ道です。
今までの生活と強制的に変化が生じます。
我慢しながら苦労しながら何とか言われたことを消化していると、そのやり方や量が当たり前になって当然のように毎日可能になってきます。当然、結果として望みは叶いますよね。
ところが、
やり方に変化を求めると「だってぇ、今までこれで何とか成ったから・・・」
量に変化を求めると「だってぇ、これで学校のテストは上位だったのに・・・」
と、反論してくれればまだ分かりますが、『しら〜〜っと、放っといて指示の3割位で後は放置。これを繰り返しているのでいつまでたっても単元が終わりません。先生もイライラして、やっていない宿題全部を課題にすると「多すぎる」と生徒や保護者からクレームが・・・。元を辿れば原因は何?
「読んで来て」って言っても平気で無視。
「これだけでも覚えて来て」って言っても平気で無視。
「これだけは絶対やって来て」って言っても平気で無視。
繰り返していると、ある日突然「塾の日になると、子どもが体調不良を訴えて行くのを嫌がるんです。厳し過ぎるんじゃないですか?」「子どもの将来を考えると、止めさせる事が最良の判断かと・・・」と電話が・・・。
別のある日突然「家の子には、そこまで成績やレベルの高い学校は求めてません。勉強だけが全てではありません。ダメなら△△校でも良いんです。」と生徒の前で私たちに言われます。
最初に私たちに言われた求められたもの、私たちが説明した内容はどこに行ったのでしょうか?
何をどのように考えて塾に求められていたのでしょうか?
絶対に無いとは思いますが「私はお金を出して塾に行かせた。出来ないのは子どもと塾のせい!」また「子どもは何も変えなくても、知識だけを与えられれば直ぐに成績は上がるはず」また「別に勉強なんて出来なくても私はチャンと就職できて、立派な社会人になれて誰にも迷惑を掛けていない。学歴なんて・・・」なんて思われてる親なんて居られないですよね。
子どもの現状や将来を考えずに「ハードル」を下げたり取り除いたりを簡単にやってしまう方が多いのを感じています。