[2022年10月3日]
中学・高校に進学してすぐに起こる勘違い
これで成績下降決定です
中学・高校に進学した生徒の中で、受験期の注意や反省を心に留めて「二度と同じ失敗や苦労をしないぞ」と過信や自己満足を否定し、徐々に成績アップを手に入れてくれる生徒と、進学した途端に成績が下降を始め、2学期末には「あ〜ぁ、私は勉強には向いてない」と早々に次の進路を諦めて、「楽しく」「やりたいことだけ」に注力し、楽しい学園生活だけに終始している生徒たちの考えや行動の間違い例をお伝えします。
私は学校の授業をちゃんと聞いているのに…
当たり前です。授業さえも聞いていない生徒は問題外です。授業は時間をたっぷりかけて、基本と注意事項をしっかり説明してくれます。それを“てきとう”に聞き流して出来るようになるはずなんか無いです。
宿題はキチンとしているのに・・・
宿題をやった「だから何なの?」宿題はやって当然です。学校の先生は、復習のキッカケを言って下さっているだけです。宿題を終わらせて、そこから復習が始まるのです。今日の授業の内容や用語・ルールを確実にしておかないと、明日からの授業に差し支えが出てくるのです。
宿題さえもやらない生徒は、問題外です。
文部科学省の「自ら問題・興味を持ったことを自ら調べる生徒に手助けをする」旨の方針に従って、ここ数年、宿題が激減しています。だから余計に「宿題第一主義」の親子は成績下降なのです。
学校のテストでは良い点が取れる。こんな問題は習っていない
小学校のテストは、教科書準拠の確認テスト(悪い言い方をすると、教科書の付録)です。しかも、先生は、テスト問題の答えを授業で説明しているようなものです。だとすると、出来て当然です。100点取れて当然です。
中学でも、テストは授業の確認テスト状態です。授業で使用した「教科書」「サブテキスト」「配布プリント」からしか出ません。つまり、授業を聞いているだけで、分かって無くても「80点を下まわる」なんて起こり得ません。
「見た事がある」「答えを知っている」テストで良い点が取れるのは当然です。1〜2問、少しだけ変形させた問題をだすと、生徒たちは「ズルイ」「習ってない」なんて言うのです。
入試の問題は「全て初見」です。これらが解けて、初めて実力です。分かっていると言えるのです。
学校のテストは、実力を測るメジャーとしてはレベル不足なのです。最低限のレベルなのです。
今までは、これで何とかなった・・・
勉強は「何とかなれば、出来て無くても良いんですか?」進級・進学していくと、内容も量もレベルも進化・増加・複雑になっていくことは当然です。レベルを上げたいから進学するのですから。それを今までの「低レベル」と同じやり方や量を根拠に「だって・・・」って何ですか?高校は、義務教育の中学とは別次元です。なのに、中学流のやり方・量で勝手に満足しているなんて・・・・・・。レベルの階段を昇っていくことが目的では無く、「今・今日怒られなくて、楽する事」が目的ですか?
だってクラブが・・・
「クラブがあるから勉強時間が無い」って言う親子が居られます。
クラブは授業中にはありません。クラブには最終下校時間があります。時間が無いはずがありません。つまり、「楽」したり「逃げたり」「ごまかしたり」するための『言い訳』の材料になっているだけです。
スポーツクラブやクラブチームも同様です。「宿題や勉強なんか終わらなくても良いから参加しろ!」なんてチームは聞いたことがありません。それでも行かせるのは、親の認識が間違っているからです。スポーツじゃ無く、ゲームでも両手を挙げて応援しますか?
過去の生徒の殆んどは、勉強できる生徒はスポーツも出来ますし、キャプテンや生徒会役員も出来ています。要は、本人のと保護者の認識と、意識・時間の使い方の問題です。
こんなに勉強しているのに
それは、生徒と保護者の認識間違いです。
これだけ専門家が細かく分析し、カリキュラムを作り、順序立てて学校教育が行なわれているのです。
正しい意識を持ち、正しいやり方で正しい量・時間だやっていれば、必ず出来ているはずです。出来ないのは、そのどれかが間違っているか足りて無いのです。
過去の何年かの過ごし方が原因のこともあります。
平気で嘘を言う生徒も激増中です。何故かと言うと・・・・・・・・・・・・・・・・・・別の機会に。
「聞けば」「習えば」「行けば」「教えてもらえば」・・・
成績不振や伸び悩みの生徒もしくは保護者が度々口にされるのが、これらの言葉です。
「私(家の子)は塾で授業を聞けば出来るようになる」
「私(家の子)も塾で習えば直ぐに出来るようになる」
「私(家の子)も塾に行けば直ぐに出来るようになる」
「私(家の子)も塾で教えてもらえば直ぐに出来るようになる」
【そんな訳きゃあ無いでしょう】
学校で、アレだけ時間を掛けて習った事を修得できていないのですよ。そんなに時間をも超越する裏技があるはずがありません。
繰り返しワークを解かせて慣れさせる方針の塾もありますが、私たちは「間違った意識と行動」を指摘し「正しいやり方と量」を具体的に指示しています。
「そんな事は無い」「家の子は特別」なんて言葉を言われる保護者も居られます。
だから、今の実力なのです。