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早稲田育英ゼミナール
福山駅家教室

[2022年11月6日]

塾に行くのを嫌がるんです・・・20221106

時々、お母様から相談(?)クレーム(?)を頂く話です。

「家の子、学校やクラブや○○(スポーツの習い事)の時には嬉しそうにニコニコ行くんですが、最近、塾の日にはダラダラしてなかなか動かなかったり、嫌がって渋々行くんです。優しくしてやって下さい。子供の求めるようにしてやって下さい」です。

過去を思い返して思い当たることが少しだけありました。
その生徒たちの行動は大体同じでした。

それは、歳相応の理解や我慢や学習行動がなかなかできなくて、「まず、そこを改善しなければ・・・」と学習計画を立てて保護者にもお伝えしていた生徒たちです。

勉強は歳と共に段々複雑になり、理解し覚えて過去の知識や経験を複数利用して自力で筋道立てて解決していく技術です。
聞いたり言われたりした1つのことだけを目の前で作業して終わらせることではないのです。

しかし、その生徒たちは聞いてもいない、分からない用語が登場しても放置、とにかく説明がゴールに到着して先生が『答え』を口にしたらそれを書いて満足してしまうやり方を変えないのです。(私はそれを幼稚園の塗り絵と呼んでいます)
何度修正を指示しても「変えない」「やらない」では叱責が厳しくなるのは当然です。
だって、本人からも保護者からも「塾に行ってるのに成績が上がらない」「私は(家の子は)頑張っているのに」と言われるのですから・・・。

じゃあ、何故クラブやスポーツはルンルン(古い!)で行くのか?
それは1つには、『自分が好きで選んだ』ものだからです。好きなのですから行くのは当然ですし、やるのも楽しいでしょう。
勉強は「嫌いなもの」「面倒臭いもの」「強制して押し付けられたもの」の代表選手です。前向きにやる気に成らないのは当然と言えます。
その上、勉強は結果が数字で出てしまいますし、絶対に結果を欲しがります。
しかし、スポーツや趣味は「頑張った」「別にプロに成る訳ではない」と結果を求めず日々を過ごすことしか求めてないので叱られることも無い。

学校は叱りませんし、放っておいてくれます。だから学校には行きますが結果は望むようになりません。
塾に結果を求めると『改善点』を求めます。当然嫌がりますよね。

そこで登場するのが結果に目を瞑って「何度でも説明」「決して叱らない」「生徒に合わせて超ゆっくり」「強制や宿題は無し」の優しい塾です。

やっぱり『社会の求めに対応する』方が、商売としてお金がたくさん頂けるのですね。